翌27日、会場となった小倉第一工場で、結果発表と表彰式が行われた。前回チャンピオンで連覇がかかる、TOTOサニテクノ小倉工場の豊永晃也(とよなが・みつや)さんは、惜しくも第3位。
優勝はTOTOベトナムのグエン・バン・キイさん(24歳)。準優勝は同じベトナムのレ・アイン・ズンさんで、ベトナムのワン・ツー・フィニッシュとなった。ベトナムは、昨年6月に行われた「施釉の部」選手権に続く2連覇だ。
成形の部の連覇を逃し、ベトナムに破れた豊永さんは渋い表情だったが、表彰式のプレゼンターでTOTOグループを束ねる社長の喜多村円さんは、「ベトナムがマザー工場(小倉)を抜いたことがうれしい」と思いのほか明るかった。
喜多村社長のこの言葉に、グローバル企業TOTOの意気込みが垣間見えた。
取材・文/小坂眞吾(サライ編集長)