歴史あるキャンパスには、大人が興味を惹かれる施設や場所が多数ある。医学史、自然誌、演劇、文学から仏教美術まで。大人の好奇心が大満足!

皇典講究所により明治23年(1890)に設立された國學院を起源とし、考古学研究でも長い伝統を持つ國學院大學。昭和3年(1928)開設の「考古学標本室」を前身とする博物館は、キャンパスの地下に広がっている。
「考古」「神道」「校史」の3つのゾーンの常設展示と企画展示室からなる。考古学ゾーンでは、圧倒的な数の考古学資料がフロアの奥まで続く。常時2000〜3000点が展示され、考古学と神道を中心とする約10万点の資料が収蔵されている。
壁一面に続く縄文土器の展示は圧巻。装飾が豊かな草創期から中期、実用的な形に収まっていく後期までの様子が一目瞭然。順路を進むと、火焔型土器や遮光器土偶、重要文化財の「石枕」(※不定期展示)など、見逃せない資料が次々に現れる。
神道ゾーンがあるのも國學院の特色。古代より続く祭祀や、そこから派生する日本文化との関わりを、巧みな展示で表現している。

國學院大學博物館
東京都渋谷区東4-10-28
電話:03・5466・0359
開館時間:10時~18時(土・日祝休日を含む。入館は16時30分まで)
休館日:不定
入館料:無料
交通:JR山手線渋谷駅より徒歩約13分、バス東口54番「日赤医療センター前」行き「国学院大学前」下車すぐ

