古来の知恵「頭寒足熱」にかなう暖房器具はやっぱりコレ!冬に「床暖房」が最適な理由4つ

1月20日は一年でもっとも寒い日とされる大寒でした。
リンナイの調査では、男性は4割、女性は約8割が冷え性と回答していて、冷え症の人が最も冷えを感じるのが足先ということがわかっています。

そんな冷えやすい足元を暖める暖房器具といえば、床暖房。エアコンやストーブに比べてまだ普及が進んでいない床暖房ですが、意外とメリットも多いものです。今回は床暖房が冬の暖房器具として最適な理由を見ていきたいと思います。


■足元の暖かさが暖房の満足度を決める

床暖房の長所といえば、まず古来の知恵である“頭寒足熱”に適っているということ。

一級建築士でインテリアプランナーの佐川 旭(さがわ あきら)氏は、「エアコンは天井から温風を吹き付けるため、どうしても高い場所の方が温度は高く、足元が寒くなる傾向にあります。こたつや床暖房は足腰を暖め、頭は涼しい状態にするので、精神活動にもよく、足を暖めると血の廻りがよくなるので健康にも最適です。快適性が増して作業効率もよくなります」と解説します。

同調査では、満足度の高い暖房器具1位に「ガスファンヒーター/ストーブ」、2位「床暖房」、3位「ホットカーペット」が選ばれています。その理由としては「足元の暖かさ」 「暖まる早さ」 「手間がかからない」ということがあげられており、「足元の暖かさ」が満足度を上げるポイントになっていることがわかります。

「満足度の高いポイントとしてどの暖房器具にも上位に『足元の暖かさ』が上がっています。これは私たちが着衣の状態でありながらも体に瞬時に温度変化を与えるのは空気温度ではなく、実際には床面温度であることを多くの人が日常体験しているからです。」(佐川氏)。

■床暖房の長所4つのポイント

まさに頭寒足熱の床暖房。そのほか床暖房の長所について佐川さんはこう答えています。

(1)体温を奪わず居心地が良い

日本は靴を脱ぐ文化。足の裏は床に一番長く接触しているところですが、寒さで奪われる体温を100とすると、足裏からはなんと26%もの体温が熱伝導によって奪われているのです。床の冷たさが体のストレスになるのはもちろん、冷えた床に直接足裏が接すると激しい温度差に反応して急激に血圧が高まることも。対策としては、床暖房が理想的ですが、針葉樹の無垢のフローリングやコルク畳を使うなど保温性を高める工夫も良いでしょう。

(2)床温度が暖かいと快適に感じる

室内環境は常に室温と床温度のバランスが大切で、同じ温度でも床が冷たいと寒く感じ、逆に床が30度くらいあると室温が20度以下でも快適に感じられます。一般に室温の快適範囲は16~23度。これにあわせて床の温度を調節すると快適な室温になります。

(3)広い間取りにも適している

最近の間取りはスペースをあまり細かく区切らず、大きなスペースを活かしつつもフレキシブルにつながる間取りが 多く見られるようになりました。そうした広い間取りだと、特定の場所を暖めるストーブや温風暖房ではどうしても大きなスペース を均等に温めることができません。そのような住環境には暖められた床の熱が壁や天井に伝わり、部屋全体を均一にじわじわと暖めてくれる床暖房をオススメしています。

(4)空気がクリーン

床暖房は、風を出さないのでチリやホコリを舞い上がらせることがなく、空気がクリーン。エアコンは床や衣服についているチリやホコリを舞い上げてしまうためハウスダストや花粉といったアレルギーにも配慮が必要になります。さらに部屋の湿度も変わらないため、空気の乾燥によって喉や肌が乾くということが抑えられます。

住まいは家に長時間いるようになると体への影響を大きく感じられるものですよね。特に冬場は頭寒足熱の考え方を暖房にも取り入れると健康維持にも繋がります。

【参考】
【熱と暮らし通信】「冬場の冷えと暖房事情」に関する意識調査
http://www.rinnai.co.jp/releases/2017/0116/

(文・庄司真紀)

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