
更年期になり、今までよりも「スマホの文字がぼやける」「ピントが合うまで時間がかかる」などの変化を感じていませんか? 更年期世代の視力低下は、年齢による目の変化だけでなく、女性ホルモンの変化が関わっていることもあります。
あんしん漢方所属の薬剤師の山形ゆかりさんに、更年期に視力が低下する理由や視力低下を防ぐためのセルフケアをうかがいました。
更年期に視力が低下するのはなぜ?

更年期に見えにくさを感じやすくなる背景には、女性ホルモンであるエストロゲンの減少と自律神経の乱れが関係しています。
エストロゲンには目の粘膜の潤いを保つ働きもあり、減少するとドライアイが起きやすくなります。また、自律神経が乱れると涙の分泌量が減少しやすくなることも、ドライアイにつながる要因のひとつです。
ドライアイによってかすみ目やピントが合いにくくなるなどの不調につながり、視力が低下しやすくなります。
加齢による変化で視力が低下することを「アイフレイル」といいます。とくに、40歳を過ぎると視力の変化を感じやすくなるため早めに対策しましょう。
視力低下を防ぐためのセルフケア

視力低下を防ぐために大切なのは、目に負担をかけ続けないことと見え方の変化を放置しないことです。今日からできるセルフケアを紹介します。
1.デジタル機器の使い方を見直す
スマホやパソコンなどのデジタル機器を長時間見続けると、まばたきの回数が減って涙が蒸発しやすくなり、ドライアイや目の疲れを招きます。デジタル機器での作業が続くときは適度に休憩を挟みましょう。
また、作業に集中していると無意識に画面に近づいてしまうことがあります。とくに、文字が小さかったり画面が暗かったりすると目を凝らして見ようとし、目に負担がかかりやすくなります。
スマホの文字サイズを上げる、画面の明るさを周囲に合わせるなど、目に負担をかけないように調整しましょう。
2.眼鏡やコンタクトレンズを見直す
度が合わない眼鏡やコンタクトレンズを使い続けると、ピントを合わせようとして目に余計な負担がかかります。とくに、近くの文字が見えにくい、遠近の切り替えがつらい、パソコン作業後に頭痛や肩こりが出る場合は、今の見え方に合っていない可能性があります。
眼科などに相談し、現在の視力や見え方に合わせた眼鏡やコンタクトレンズに替えましょう。日常生活で使用するものやパソコン用など、使う場面に合わせた眼鏡を活用すると目の疲れを軽減しやすくなります。
3.ツボ押しをする
目の使いすぎによって眼精疲労が起き、見えにくくなっていることもあります。目の周りのこわばりや疲れが気になるときは、ツボ押しを取り入れるのもよいでしょう。おすすめは目頭の少し内側にある「晴明(せいめい)」というツボです。
・晴明

「晴明」は、目頭から鼻筋に向かって、目頭のちょっと斜め上に位置します。ツボの奥には眼輪筋が存在しており、目の周りの血流が促されて目に栄養が届きやすくなり、視力低下の防止につながります。
仕事の途中などに目の疲れを感じたときは、片手の親指と人差し指で左右両方の「晴明」を同時に押さえて目の疲れを癒しましょう。
痛みを覚えるほど強く押す必要はなく、心地よいと感じる強さで数秒ずつ押すのがポイントです。温かいタオルで目元を温めてから行うと、よりリラックスしやすくなります。
視力低下におすすめの漢方薬

視力の低下が気になり始めたら漢方薬を活用するのもひとつの手です。漢方薬は心と体のバランスを整えながら、目の疲れや乾燥など目の不調にアプローチしていきます。目の粘膜の潤いを保ったり、血流をよくして栄養を届けたりする漢方薬を選びましょう。
杞菊地黄丸(こぎくじおうがん):
加齢によって衰えた目に、必要な栄養を届けることでかすみ目やドライアイなどの改善が期待できます。疲れやすく手足のほてりや口渇がある方に向いています。
八味地黄丸(はちみじおうがん):
体を温めて老化による腎の衰えを補うとともに、水分代謝を整えてかすみ目を改善する漢方薬です。疲れやすく四肢が冷えやすい人に用いられます。
症状や体質によってはほかの漢方薬が合うこともあります。ご自身に合う漢方薬を知りたいときは、漢方薬に詳しい専門家に相談しましょう。
気軽に専門家に相談したいなら「あんしん漢方」のようなオンラインサービスの利用がおすすめです。自宅にいながら、スマホひとつでいつでも専門家に相談できます。
目の変化に早めに気づいて快適な毎日へ

更年期になるとホルモンバランスの変化や加齢などによって視力低下が起きやすくなります。視力低下を防ぐには目の使い方を見直して負担をかけないことが大切です。こまめな休憩や眼鏡・コンタクトレンズの見直しなどのセルフケアをできることから始めましょう。気になる症状が続くときは早めに眼科で相談することも大切です。目を労わることが、快適な毎日を守る近道です。
<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり(やまがたゆかり)
薬剤師・薬膳アドバイザー・フェムケアサポーター。糖尿病病棟での経験から予防医学と食事の重要性を痛感し独立。エビデンスを軸に薬膳・発酵・フェムケアの視点でレシピ監修や執筆、講師活動を通じ「食から整える健康」を提唱。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」で薬剤師を務める。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=221432a9sera0311&utm_source=sarai&utm_medium=referral&utm_campaign=260613











