
トーストは、外はサクッ、中はふわふわの食感が格別で、サンドイッチは具によって無限においしさが広がる。どちらもパンを“焼く”“はさむ”というプロセスで、手軽に楽しめるのがいい。今回は、トーストとサンドイッチの多彩な魅力を発信し続けている坂田阿希子さんに、シンプルながらも、奥深い味わいのレシピを教わった。
「サンドイッチは具をシンプルにするほど、おいしさが際立ちます」
●教える人 坂田阿希子さん(料理家、『洋食KUCHIBUE』オーナーシェフ)

「サンドイッチは具をシンプルにするほど、おいしさが際立ちます」と、教えてもらった2品はどちらも野菜1種類のみだが、はさむ量が笑っちゃうくらい多いのが坂田流。野菜が主役のサンドイッチも、食べごたえは満点だ。
Sandwich 1
ポテトサンド
サワークリームの酸味とキャラウェイシードの爽やかな香りで、繊細な大人味のじゃがいもに。

●材料(2人分)
食パン 4枚(12枚切り/5mm厚さ)
じゃがいも(メークイン) 2〜3個
オリーブオイル 大さじ2〜3
キャラウェイシード 小さじ2
にんにく(すりおろす) 少々
塩 ひとつまみ
サワークリーム 適量
きゅうりのピクルス 適量
●つくり方
1.じゃがいもは皮をむいて、2〜3mm厚さの輪切りにし、水に数分さらして水気を拭く。フライパンにオリーブオイルを注いで強めの中火で熱し、じゃがいもを入れて、くずさないように上下を返しながら炒める。こんがり焼き色がついて透き通ってきたらキャラウェイシード、にんにく、塩を加え、サッと炒め合わせる(下写真)。バットに取り出し、粗熱を取る。

2.食パンは片面にサワークリームをたっぷりと塗る。1枚に1のじゃがいもを少しずらしながら並べ(下写真)、もう1枚ではさんで上から軽く押さえる。ラップで包み10〜15分間なじませる。残りも同様にする。

3.耳を切り落とし、食べやすく切り分けて器に盛り、ピクルスを添える。
Sandwich 2
クレソンサンドイッチ
にんにくバターを塗ったパンと酸味を効かせたクレソンサラダが見事に融合。春を思わせる一皿だ。

●材料(2人分)
食パン 4枚(8枚切り/1.5cm厚さ/山型)
クレソン 2束
くるみ(ロースト) 20g
【 にんにくバター】
にんにく(薄切り) 1片
バター 50g
★オリーブオイル 大さじ1と1/2
★塩・黒胡椒(粗挽き) 各適量
★赤ワインビネガー 小さじ1と1/2
●つくり方
1.くるみは150度に温めたオーブン(または低温のオーブントースター)で約10分間、途中上下を返してカリッと焼く。粗熱を取り、軽く皮をむいて粗く刻む。クレソンは冷水に約10分間放ち、シャキッとさせる。
2.にんにくバターをつくる。フライパンにバターとにんにくを入れ、弱めの中火にかける。にんにくがこんがりと色づき、香りが立つまで加熱する。火を止め、にんにくを取り出す。食パンの片面ににんにくバターをハケで塗る。オーブントースターで表面がカリッとするまで焼く。
3.1のクレソンは水気を拭いて茎と葉の部分に分け、茎は小口切りにする。ボウルに入れ、★を順に加えて(下写真)軽くあえる。最後に1のくるみを加え、サッとあえる。

4.2の食パン1枚に3を半量のせ、もう1枚ではさむ(下写真)。上から軽く押さえ、食べやすく切る。残りも
同様にする。

取材・文/石出和香子 撮影/邑口京一郎
※この記事は『サライ』本誌2026年3月号より転載しました。












