パフェフェがおいしく美しく、進化を遂げている。旬のフルーツ、コク深い生クリームにアイスクリーム。
子どもの頃に味わった懐かしい高揚感を、小さなグラスの中に探しに行きたい。

若きシェフによるエレガントなパフェ
贅沢な果実感と繊細なカカオの味に酔いしれる

カカオとバラのブランシュパフェ
カカオパルプ(カカオの果肉)やライチの酸味と華やかなバラの香りが、ホワイトチョコレートと織りなす新しい味覚世界。仕上げに金粉をスプレーして、輝きを添える。3000円。

一口めから衝撃が走る。ベリーのピュレを焼いたチュイール(薄いクッキー)は果実そのものより香りが濃厚で、舌の上で儚く溶けていく。その下は滑らかなソルベとベリークリーム。クランブル(そぼろ状のクッキー)の食感を楽しんだ後はフレッシュの苺(いちご)に軽やかなカスタードを絡めて。苺のジュレで後味も爽快だ。

信州産いちごのパフェ
同じ“紅ほっぺ”でも、甘みのある塩尻「御子柴いちご園」の苺はそのまま、酸味のある松本「むぎわらぼうし」はピュレと使い分ける。2550円。

長野県出身の佐々木拓也さんは、東京『資生堂パーラー』やフランス『ジャン=ポール・エヴァン』などの名店で腕を磨いた気鋭のパティシエ。フルーツが豊富な地元の魅力を再発見し、故郷で店を開いた。この日は塩尻と松本の苺“紅ほっぺ”を使用。果物の個性に合わせてレシピを変え、香り、食感、味の緩急など、完璧なバランスで盛り付ける。

カカオパルプという酸味のある果肉を使用するなど、新素材の追求も欠かさない。魅惑のパフェは4月上旬から
10月末まで。旬の果物と若きパティシエの技が織りなす世界を体験してほしい。

「桃、葡萄、栗の季節もおすすめです!」パフェに金粉をかける佐々木拓也シェフ。

パティスリー クルール

美しいフランス菓子が並ぶショーケース。

長野県塩尻市広丘郷原1762-441
電話:0263・87・2030
営業時間:10時〜18時
定休日:月曜、火曜 5席。
交通:中央本線塩尻駅より車で約7分 ※パフェは電話で完全予約制。

取材・文/石出和香子 撮影/宮濱祐美子

サライ2025年5月号大特集は『すべては上野から始まった サライの「東京」』

 

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