江戸東京の歴史と文化を振り返り、未来の都市と生活を考える場として、東京都江戸東京博物館は墨田区横網の地で、1993(平成5)年に開館しました。徳川家康の江戸入府から現在に至る約400年間を、実物資料や復元模型、体験型資料を用いて紹介しています。
開館から約30年を経た2022(令和4)年4月から大規模改修工事のため4年間の長期休館ののち、2026(令和8)年3月にリニューアルオープンしました。
リニューアル記念特別展として、「洋館 明治の夢と挑戦」が開催されています。本展では日本建築史上の大改革はいかに行われたかを紹介します。(6月23日~8月23日)

画:歌川芳虎 1876(明治9)年 東京都江戸東京博物館蔵
後期:7月28日~8月23日展示
本展の見どころを、展覧会担当の米山勇さんにうかがいました。
「日本建築史のはじまりともいえる法隆寺の建立から1000年以上の時が流れ、到来した明治という時代。江戸から明治へという転換は、長きにわたり閉ざされていた西洋文化の入口が開き、洋風建築の流入が一気にはじまることを意味しました。
日本建築における有史以来の大変革。その驚きと胸躍る風景。本展では、人々が建築に夢を抱いた「明治の洋館」の世界を、多種多様な資料と立体的な展示手法で描きます。

1882(明治15)年 東京都江戸東京博物館蔵
前期:6月23日~7月26日展示
明治時代に入ると、新政府の欧化政策の要として、また新たな時代の象徴として、日本における洋風建築の需要が高まりをみせます。はじめは西洋建築の知識や経験が乏しく、日本には「建築家」という職業もまだ根を下ろしていませんでした。

1887-8(明治20-21)年頃 ベルリン工科大学建築博物館蔵
Architekturmuseum der Technischen Universität Berlin, Inv.Nr. 20190
しかし西洋技術の積極的な習得により、明治時代後期には日本人建築家の設計による本格的な西洋建築が出現するまでに変貌を遂げます。
本展は、大工棟梁による「擬洋風建築」、外国人技術者による非本格的洋館や外国人建築家たちの手がけた本格的西洋建築、工部大学校卒業生等の挑戦、そして皇族や上流階級のための大邸宅にいたるまで、日本の建築史上稀にみるこの大変革の時代の多彩な成果を活写します」

東京都江戸東京博物館蔵
前期:6月23日~7月26日展示

古写真や絵画資料のほか現存する家具の展示や空間の再現など、バラエティに富んだ展覧会会場に、ぜひ足をお運びください。
【開催要項】
江戸東京博物館リニューアル記念特別展「洋館 明治の夢と挑戦」
会期:2026年6月23日(火)~8月23日(日) ※展示替えあり
前期/6月23日(火)~7月26日(日)
後期/7月28日(火)~8月23日(日)
会場:東京都江戸東京博物館 1階特別展示室
住所:東京都墨田区横網1-4-1
電話:03・3626・9974(代)
公式サイト:https://www.edo-tokyo-museum.or.jp/s-exhibition/western-style-architecture/
開館時間:9時30分~17時30分、土曜日は~19時30分、8月7日(金)・14日(金)・21日(金)は~21時(入館はいずれも閉館30分前まで)
休館日:月曜日(ただし7月20日、8月10日は開館)、7月21日(火)
料金:公式サイト参照
アクセス:公式サイト参照
取材・文/池田充枝











