価値観やライフスタイルが多様化し、正解のない時代にもかかわらず、周りと比べて「自分には強みがない」「自分はたいしたことない」と思い込んでいませんか?

大手コンサルティングファームに勤務しながら、週末にライフワークとして個人コンサル「はたらく女性のかていきょうし」を続けるタブタカヒロさんが提案するのは、解なき時代を生き抜くための「自分を物語化する」思考法。タブさん自身が仕事の壁にぶつかった際にキャリア論や戦略論を調べ尽くし、習得したスキルから編み出したキャリア戦略=「自分ものがたり」。

そこで、今回はタブタカヒロさんの著書『「自分ものがたり」で人生が変わる』(小学館)から、「自分ものがたり」を描くための3つのステップをご紹介します。せっかくなら楽しく、わくわくできる「自分ものがたり」を描いてみませんか。

文/タブタカヒロ

自分ものがたりを描く、3ステップのお作法

自分の「ものがたり化」ってどうやるの? って気になりますよね。ところで、実際の物語はどうなのか。素晴らしい物語を書く秘訣って聞いたことありますか?

ボクは「自分ものがたり化」のお作法を編み出すため、キャリアや戦略の理論をたくさん読み漁りました。そして同時に物語そのものの理論・方法論も勉強したのですが、その中で一番気に入ったのが、こちらの名言です。

小説を書くには3つの法則さえ守ればいい。不幸な事にその3つが何かは誰も知らないが 〜 サマセット・モーム

出典:『The Max Strategy: How a Businessman Got Stuck at an Airport and Learned to Make His Career Take Off』Dale Dauten(William Morrow)
※英語の原文を著者が意訳しています。

洒脱で、皮肉も利いていて、カッコいいですよね。「そんなもん、ねーよ」とけんもほろろな大小説家のひと言。アートや文学としての物語であれば、必勝法なんてないのは納得です。

でも、ご安心ください。自分のわくわくする戦略を言語化する「自分ものがたり化」には、お作法が存在します。そのお作法は偶然にも「3つ」のステップで構成されています。

ステップ1「設定」
ステップ2「展開」
ステップ3「連載」

本当に小説や漫画を書くステップっぽいですよね。それもそのはずです。自分のキャリアを素敵なビジネス戦略みたいにものがたりのフォーマットに落とし込むので、自然と小説・漫画を創る工程に似てきます。小説家・漫画家になる気分がしてわくわくしますね。

ステップ1「設定」では、新作漫画を企画する作家のように、ものがたりの構想(テーマと主人公のキャラ)を「設定」します。漫画『ワンピース』に例えると、「海賊王を目指す少年が、仲間との航海を通して世界で最も自由な奴になる冒険」というテーマ設定と、「自由」を体現する主人公として、ルフィのキャラデザをすること。

「自分ものがたり化」では、世界にわくわくを届けてきた偉大な起業家のやり方を参考に、巷のキャリア論の常識をくつがえす楽しい方法で、人生・キャリアの「テーマ」と「主人公キャラ」を設定します。自分を好きになる魔法をかける、ものがたりの新しい一歩を踏み出す楽しいステップです。

ステップ2「展開」は、主人公の自分が実際どんな体験・冒険をするか、時間軸に沿って大まかな流れを考える工程です。100巻以上の超大作『ワンピース』に例えると、「ワノ国編」でこんな展開にしよう、100巻で◯◯が起きて、101巻は◯◯になる、みたいな。

自分のキャリアの大きな流れを「〜編」や「第◯巻」という、ものがたり独特の時間軸で考える。人生の時間や年齢で考えると招きがちなマンネリ・諦めから無縁になれる。自分の「これから」のものがたりに、ずっとわくわくできるステップです。

ステップ3「連載」は、週刊漫画みたいに自分ものがたりを今週来週と日常に落とし込み、わくわくを絶やさず続けていくステップ。『ワンピース』だと、『週刊少年ジャンプ』発売が待ち遠しい毎週の連載ですね。ルフィたちも週によってピンチになったり、辛い場面に陥ったり。そして逆境をまさかの方法でどんでん返ししてみんなを助け、わくわくを読者に届けてくれます。

あのわくわく感を自分の毎日・毎週でも再現して、どんな時だって心が折れたりしない、習慣付けのステップです。

*  *  *

『モヤモヤが晴れる最強の魔法「自分ものがたり」で人生が変わる』
著者/タブタカヒロ
小学館 1760円(税込)

タブタカヒロ
ビジネスコンサルタント/はたらく女性のかていきょうし
コンサル歴約20年。外資系アパレル企業を経て外資系コンサルへ転身、現在は大手総合コンサルティングファームでクライアントの課題に向き合う。週末はコンサルとほぼ同時期に始めた「はたらく女性のかていきょうし(通称:かてきょ)」として活動。ほかにセミナー、大学での講義、コラム執筆などを通じて専門用語ゼロの“おしゃべり”で想いを引き出し、その人らしいキャリアの方向性を「自分ものがたり」に描き直すサポートを続けている。著書に『\かてきょ式/わくわく思考せんりゃく。』(すばる舎)。『外資系コンサルはなぜ、あえて「手書きノート」を使うのか?』(著:太田あや・KADOKAWA)に取材協力。今、自分自身の物語も50巻台。“次の章”を更新中。

 

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