京都のファッション愛好家の聖地として、1970年、中京区河原町に誕生した商業施設「京都BAL」が、開業から35年経った今年の8月21日に、およそ2年7カ月の工期を経て全面改装しました。
同施設はこれまでも、店舗の入れ替えや方向性の転換など小規模な改装を繰り返してきました。今回は内装だけでなく、ビル自体もアメリカの古い建物をイメージして建て替え、地下2階、地上6階、3,650坪以上という面積で、本来ならば100店舗は入るという売場に、厳選された33店舗をゆったりと配置しています。
ファッション関連では、アメリカ西海岸のロサンゼルスに本店を置き、ラグジュアリーからカジュアルまでを取り揃えるファッションブランド『ロンハーマン』の国内外最大規模となる店舗や、洗練された大人のファッションを提案する話題のアパレルショップ『エストネーション』などが出店。また、国内初出店となる地元・京都発のオーガニック・コスメ・ブランド『KOTOSHINA』、厳選されたオーガニック野菜や果実を手間をかけて圧搾し抽出するコールドプレス製法を用いたアメリカのジュース専門店『DAVID OTTO JUICE』(デービッド・オットー・ジュース)の日本1号店などもお目見えし、早くも大きな話題を呼んでいます。
注目は、梶井基次郎の小説『檸檬』にも登場する老舗書店『丸善 京都本店』が10年ぶりに同施設内に復活したことです(地下1階・2階)。洋書や文具、カフェにも力を入れており、世代を超えて利用できる店舗に仕上げられています。
生まれ変わった古都の新スポット「京都BAL」。50代以降の中高年層にとっては「どこか懐かしさを感じる場所」、そして、10代~30代にとっては、「これまで京都にはなかった人気ブランドに出合える場」として、幅広い世代が楽しめる施設になりそうです。
京都 BAL
住所:京都市中京区河原町三条下ル山崎町251
営業:11時~20時(丸善のみ21時まで営業)
http://www.bal-bldg.com/kyoto/