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個包装の「特選塩大福」は160円。包装されないものは「元祖塩大福」で150円。

約200店もの商店が軒を連ねる巣鴨とげぬき地蔵通りは、平日も多くの人々で賑わう。なかでも行列がひときわ目立つ店がある。昭和12年(1937)創業、元祖塩大福を掲げる『みずの』だ。

塩大福を考案したのは初代・水野龍吉氏と2代目の三郎氏。龍吉氏の出身地である、埼玉・上尾近辺でよく食べられていた「塩あんびん」(塩をほどよく効かせた、旨さ際立つ塩大福を。『栄屋菓子舗』(埼玉 桶川)記事参照)をヒントに、餡に砂糖と塩をブレンドしてみたらこれがいけた。昭和38年のことだ。

「初めは売れなかったようですが、時代が進み、ほどよい甘さが好まれるようになると、次第に評判になっていきました」というのは店長の水野綾さんだ。「塩大福」はほかの店でも出されるようになり、今では巣鴨名物になった。

手作り餅がおいしさの秘訣

小判形の塩大福はどっしりとした風格で、たっぷりの餡を石臼でついた餅が包む。ほどよい塩味が餡の甘みだけでなく、餅本来の甘みも引き立てている。

「石臼で手返ししてついたお餅がおいしさの秘訣です」(水野さん)

どんなに売れても手作りし続ける。元祖の元祖たる所以である。

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店長の水野綾さん(49歳)。ご主人は3代目の水野貴之さん。名物店の女将として奮闘の日々。
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重量感のある餅に、たっぷりの甘じょっぱいつぶ餡が詰まる。開店直後から飛ぶように売れていく。

住所:東京都豊島区巣鴨3-33-3
電話:03・3910・4652 
営業時間:9時15分〜18時 
定休日:不定 
交通アクセス:JR山手線巣鴨駅より徒歩約5分、都営三田線巣鴨駅A3出口より徒歩約3分

取材・文/宇野正樹 撮影/藤田修平

※この記事は『サライ』本誌2026年2月号より転載しました。

2月号は大特集『謎解き「豊臣秀吉」』

 

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