牡蠣(かき)の季節、到来。瑞々しい磯の香り、乳白色の旨味、すべらかな舌ざわり──。冬の海の恵みを、今年も存分に味わいたい。
東京・両国『江戸蕎麦 ほそ川』の冷かき蕎麦

牡蠣と出汁が見事に融合、東京を代表する名店の一杯
一刻も早くかぶりつきたい。きっと誰もがそう思うほど、ふっくら大粒の牡蠣にまずは驚く。口に含めば、白子のようなねっとりクリーミーな旨味が広がり、冷たい蕎麦の澄んだ出汁と見事に融合。自家製粉の十割蕎麦で名を馳せる蕎麦店の、名物種物である。
主人・細川貴志さんは、20年前に北海道・仙鳳趾(せんぽうし)産の牡蠣を食べ、その濃厚な味わいに魅了された。
蕎麦と合わせるために気を配った点は火入れ。牡蠣の風味を生かすべく、温めた酒にサッとくぐらせ、中はほぼレアな状態で引き上げ、濃い出汁につける。温かい蕎麦でも試したが、独特の磯の香りが立つため、冷やして合わせたところ、ぴたりとハマった。
「いい出会いがあれば自然と高みに上ります」。まさに海と山の“いい素材”が出会った傑作だ。
江戸蕎麦 ほそ川
東京都墨田区亀沢1-6-5
電話:03・3626・1125
営業時間:11時30分~15時30分(最終注文)
定休日:月曜、火曜
取材・文/石出和香子 撮影/鈴木泰介

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