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のぼせたような症状をなんとかしたい…更年期の不調に「女神散」【薬剤師が教える漢方薬辞典】

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2024/11/27

ドラッグストアで陳列されていて、よく目にする漢方薬。
「苦いけど体によさそう」「葛根湯は知っているけど……」など、「そもそも漢方ってどんなもの？」と思っている方も多いのではないでしょうか。
そんな基本的な漢方に関する疑問や基礎知識を、漢方の専門家にわかりやすく解説してもらいます。

今回のテーマは、「女神散（にょしんさん）」です。
あんしん漢方（オンラインAI漢方）所属のヨガインストラクター、高橋かなこさんに教えてもらいました。

女神散はどんな方におすすめ？

漢方薬が目指すのは苦痛を和らげるための対症療法ではなく、根本的な解決です。
体質の改善に働きかけることのできる漢方薬は、「同じ症状を繰り返したくない」という思いに応えてくれます。
そのなかでも、女神散はどんな方におすすめなのでしょうか。
具体的に見ていきましょう。

１．更年期の不調にお悩みの方

更年期は様々な不調があらわれやすい時期です。
ほてりやめまいなどの身体的な症状だけでなく、イライラ・集中力の低下などの精神的不調も出やすいです。
女神散は栄養の巡りを促すことで体の余分な熱を冷まし、女性ホルモンの乱れによる不調を改善する漢方薬です。
そのため、更年期の不調にも効果が期待できます。（※１）（※２）

２．産後のメンタルケアをしたい方

産後の女性は精神状態が不安定になることがあります。
いわゆる「マタニティブルー」「産後うつ」といった状態です。
イライラしたり、ふいに涙が止まらなくなったりする症状が続くことがあり、これは女性ホルモン（エストロゲン）の分泌量の低下が関わっているといわれています。
女神散は女性ホルモンの乱れによる不調の解消にアプローチできる漢方薬なので、産後にも取り入れたい漢方薬といえます。

３．月経不順の方

前述したように、女神散は女性ホルモンの乱れ解消に効果が期待できます。
そのため、更年期や産後以外でも月経不順にお悩みの人におすすめの漢方薬です。

女神散とは？

ここからは、女神散の効能・効果や基本の飲み方を解説します。

１.効能・効果

女神散は、基本的には当帰、川芎、白朮（蒼朮でもよい）、香附子（こうぶし）、桂皮、黄芩、人参、檳榔子（びんろうじ）、黄連、木香（もっこう）、丁子（ちょうじ）、甘草、大黄の15種類の生薬が配合されています。（※３）（※４）

のぼせやめまいなどの症状に効果が期待できます。
産前産後の神経症、月経不順、血の道症にも用いられ、主に女性特有の不調にお悩みの人におすすめです。

血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴ってあらわれる精神不安やいらだち、頭痛、のぼせ、めまい、月経異常などの身体症状のことです。（※５）

２.基本の飲み方

食前または食間（食後２〜３時間後）に、水もしくはぬるま湯で服用してください。

女神散に副作用はある？　安心して服用するには

漢方薬は自然由来の生薬からできているので、一般的には西洋薬より副作用が少ないといわれています。
しかし、まれに下記のような副作用があらわれる可能性があります。
少しでも体に違和感を覚える場合は、すみやかに服用を中断し、すぐに医療機関を受診してください。

・尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる
・体がだるくて手足に力が入らない、手足がひきつる、手足がしびれる
・体がだるい、皮膚や白目が黄色くなる（※１）

このような副作用が生じないようにするためにも、ご自身の体に合った漢方薬を選ぶことが重要です。
しかし、初めて漢方薬を購入する場合は、何を選べばいいのか悩みますよね。
そんなときは、スマホで気軽に専門家に相談できる「あんしん漢方」のようなオンラインサービスを利用してみるのもおすすめです。
漢方のプロが体質に合った漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれます。

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