錫でお燗をつけると一級上がる
金、銀同様に高価な金属である錫は、酒の雑味を除いて味をまろやかにする効果があるとされ、昔から「錫でお燗をつけると一級上がる」とも言われる。そんな錫の特性を活かしたのが、この酒器セット。錫製のちろりに酒を注ぎ、熱湯の入った湯煎器に2~3分浸すだけで飲みごろの燗酒ができあがる。
製造するのは、業務用酒燗機などを取り扱う機械メーカー・サンシン。
「お燗は電子レンジでもつくれますが、おいしく飲むには湯煎が最適。お燗の魅力をもっと広めたいという想いから、卓上で旨い燗酒をつくれる本品を開発しました」と、営業部の沼崎義明氏。
富山県高岡市の老舗鋳物メーカー・能作の技巧
特筆すべきは、ちろりの製作を担う富山県高岡市の老舗鋳物メーカー・能作の技巧にもある。錫は柔らかく加工が難しいため、通常は硬度を上げるために他の金属材料を加えて製品を作る。しかし、能作は高岡に約400年伝わる鋳造技術を用い、困難とされてきた錫100%のちろりを実現した。
「蓋付きだから、酒の香りを逃しません。焼酎のお湯割りや、湯を氷で冷やした水に替えれば冷酒にも使えます」と沼崎氏。寒い日の晩酌のよきパートナーに迎えたい一品だ。
【今日の逸品】
ミニかんすけ・匠
サンシン×能作
29,700円(消費税込み)