情報提供:一休.com
夏の暑さが足早に去り、色づく木の葉が次の季節の訪れを感じさせてくれます。見慣れた街がぱっと華やいた景色も魅力的ですが、朱色や黄色に染まった雄大な山々や渓谷は、一層紅葉の美しさを伝えてくれるものです。秋の様子を錦の織物に見立てた「錦秋(きんしゅう)」という言葉があるほど、紅葉は日本人の美意識をくすぐる存在といえるでしょう。
そしてもう一つ、古くから日本人に愛されてきた文化といえば「温泉」です。寒さの増したこれからの季節はより一層、湯けむりが恋しくなるのではないでしょうか。有名温泉が全国各地に存在する日本ですが、なかでも「温泉天国」と評されるのが九州。阿蘇山をはじめ活火山もあり、雨量も多く地下水も豊かと、温泉湧出にいい条件が揃っています。
自然豊かな九州は紅葉も温泉も楽しめる、魅力的な地なのです。そこで、今回は紅葉の季節にぴったりな九州の温泉宿をご紹介します。
快適で贅沢な時間を過ごせるホテルや旅館を厳選して取り扱う宿泊サイト「⼀休.com」に 掲載されているホテルの中から、⼤⼈の贅を知り尽くしたサライ.jp 読者におすすめしたい 「紅葉の九州・湯けむり立ち昇る温泉宿5選」を厳選しました。趣あるお宿から、景色と調和したホテルまで、紅葉狩りの拠点にしたい宿泊先を集めました。
宿泊したいホテルを⾒つけたら、<⼀休ボタン>をクリックしてください。「⼀休.com」で Web 予約が可能です。
「秋晴れ」といわれるように11月頃は気候が安定し、行楽にぴったり。泊りがけの旅行だと、日中の紅葉だけでなく、ライトアップされた夜間の紅葉や、早朝の紅葉も楽しめるのは魅力ですね。各地域で紅葉が見頃を迎える時期の目安も記載しておりますので、旅行の計画を立てる際にぜひお役立てください。
1:黒川温泉 旅館 奥の湯
情報提供:一休.com
熊本・阿蘇の壮大な自然が生んだ温泉「黒川温泉」。30軒の旅館が集まった温泉街は、高速道路からも駅からも遠く、自然に包まれた田舎情緒溢れる場所です。
その黒川温泉全体を流れる田の原川上流の、静かな場所にたたずむ宿『奥の湯』。川と周りを取り囲む山々が、宿全体に四季の彩りを運んでくれます。2000坪の広大な敷地に配置された本館・新館・離れ。そしてそれらを囲むように、露天風呂から家族風呂まで全9種の多彩な湯船、蒸し場、岩盤浴といった施設が旅行客に癒しを与えてくれます。
また、紅葉を楽しむなら、近くには「菊池渓谷」(熊本県菊池市と阿蘇市の間)という名景も。「日本名水100選」にも選定されている美しい水と、その渓流に映える紅葉が見られます。例年11月上旬~中旬が見頃です。
▷湯煙と四季の色に染まる風景
敷地に散在するお風呂の数々は、すべて源泉かけ流しの天然の湯。阿蘇の自然が生んだしっとりとした湯は、心身を豊かにしてくれます。中でも自慢の「川風呂」は、正面に豪快な滝を配した露天風呂です。他にも洞窟風呂など、一風変わった湯船を味わえます。
また、この季節にぴったりなのが「もみじの湯」です。その名の通り、もみじの木が覆い被さるように広がるお風呂が、自然のなかのやすらぎを感じさせてくれます。
▷趣きの異なる客室
『奥の湯』では、本館・新館・離れに趣きの異なる全26室が用意されています。和モダン風の和洋室は露天風呂つきです。窓の外に広がる四季折々の風景と一緒に、自然に包まれるような感覚に浸れます。離れの10畳の和室では、ミニテラスから筑後川の源流を眺めることも。いずれの客室でも、癒しの時間が過ごせること間違いなしです。
また、広大な敷地をぐるりと回れる散策路を歩けば、様々な木々や草花と出会うことができます。その時しか見ることができない花や木の実を通じて「四季」をより近くに感じられるはずです。自然の中で豊かな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
問い合わせ先
IN 15:00~17:30
OUT 10:00
客室数 26室
ペット 不可
お子様 可
TEL/0967-44-0021
住所/熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6567
おすすめのプランは、「【入湯手形付きプラン】~黒川温泉をじっくり満喫したい方へ~」2名で42,200円~。
2:霧島もみじ谷 静流荘
情報提供:一休.com
鹿児島県の中央部に位置する霧島。その霧島観光の中心地・霧島温泉郷に位置する『霧島もみじ谷 静流荘』は、静かな山あいの自然に包まれた和風旅館です。森の谷間に位置しているため、全部屋の背景には原生林が広がり、春には桜、夏には新緑、秋には紅葉、冬には雪……と様々な景色が宿泊客の目を楽しませてくれます。
他の観光名所へのアクセスが良く、人気の観光スポット・霧島神宮や高千穂牧場、えびの高原などへも車で30分もかかりません。また、距離はありますが、垂水千本イチョウ(鹿児島県垂水市)という紅葉の名所も。この地は、例年11月下旬から12月上旬に見頃を迎えます。
▷部屋から味わう湯と“もみじ谷”の景色
客室「竹林亭」の各部屋には、趣に合わせた檜風呂、 陶器風呂、石風呂などの露天風呂がついています。プライベートな空間でお湯を堪能できる至福の時間です。また、備え付けのテラスに専用の「寝湯」がある部屋もご用意。空を眺めながら幸せに浸ることで、大浴場や貸切風呂とは異なる温泉風情を愉しめます。
さらに、辺りには『霧島もみじ谷 静流荘』の名の通り、自生した楓が葉を輝かせ、秋には見事な赤色で旅人の心をとらえます。客室から眺める惚れ惚れするような紅葉、そして霧島の大自然が、都会の喧騒から離れた非日常的空間を作り上げるのです。
▷異なる二種類の泉質
『霧島もみじ谷 静流荘』の温泉では、硫黄泉(いおうせん)と明礬泉(みょうばんせん)という二種類の泉質が楽しめます。そんなお湯にたっぷり浸かって、日頃の疲れを癒せる湯船も多くご用意。中でも人気なのが、貸切露天風呂「せせらぎの湯」です。こちらはなんと階段で渓谷まで降りていった、川沿いにあります。人気のプライベート露天風呂で、濃い緑に囲まれながら寛げる趣向となっているのです。
問い合わせ先
IN 15:00~19:00
OUT 10:00
客室数 21室
ペット 不可
お子様 可
TEL/0995-78-2021
住所/鹿児島県霧島市牧園町高千穂3806
おすすめのプランは、「季節の会席料理【スタンダード】」2名で23,000円~。
3:亀の井別荘
情報提供:一休.com
大分県のほぼ中央に位置する湯布院は、いわずと知れた人気の温泉地です。 “九州の軽井沢”と呼ばれる人気の避暑地でもあり、そのシンボルである名峰・由布岳は四季折々の美しさを誇ります。「湯」の名を冠した、自然と人の営みとが溶け合う温泉地・湯布院には、多くの旅館が立ち並びます。
その中で、約1万坪の敷地に宿を構える『亀の井別荘』は、大正10年(1921年)から続く老舗旅館です。樹齢200年を超える木々の緑に囲まれた庭と、すべて造りを違えた20の客室があります。地元の食材を活かした料理や、源泉掛け流しの温泉が豊かな旅を実現してくれるはずです。
▷天然掛け流しの温泉から紅葉狩り
『亀の井別荘』のお湯は、庭内の源泉より送られる天然かけ流しのものになっています。庭の中の大浴場、「草の湯」と「星の湯」は、風情の異なる2つの大浴場です。赤・黄・緑の木々が鮮やかに輝く庭園を、開放感あふれる露天風呂から堪能できるのはこの季節ならでは。木の香りや葉のささやきといった自然を近くに感じながら、名湯にじっくりと浸かることができます。
▷造りの異なる全20の客室
約1万坪の敷地の中に、14の離れと6つの洋室をご用意。そのすべての客室にて、源泉掛け流しの温泉が楽しめる贅沢な造りになっています。離れは、居間と寝室、温泉風呂。部屋ごとにそれぞれ異なる庭の景色が広がり、季節の風情を間近に感じながら過ごせます。一方、本館の部屋は、温泉内風呂を備えたホテルタイプです。ソファとベッドでくつろげる洋室は、長期滞在やシングル利用にも向いています。
問い合わせ先
IN 15:00~20:00
OUT 11:00
客室数 20室
ペット 不可
お子様 可
TEL/0977-84-3166
住所/大分県由布市湯布院町川上2633-1
おすすめのプランは、「時間を気にせずチェックイン。 亀の井別荘に朝食付で泊まる。」2名で72,600円~。
4:Mt.Resort 雲仙九州ホテル
情報提供:一休.com
長崎県雲仙は、日本の山岳リゾート発祥地のひとつ。日本最初の国立公園、ユネスコ世界ジオパーク国内第一号のひとつにも選ばれた地でもあります。その雲仙に佇む大人のためのリゾートホテルが『Mt.Resort 雲仙九州ホテル』です。9000m²を超える敷地に、エントランス、宿泊棟、レストラン棟、そして離れ、と4つの棟で構成された、上質感溢れるホテルスタイルの客室温泉宿になります。
付近には紅葉の名所「仁田峠」があります。山全体に紅葉する植物が多く「普賢岳紅葉樹林」として国の天然記念物に指定されるほど。色づきは10月下旬ごろから始まり、11月中旬まで楽しめるといわれています。山頂へ向かうロープウェイから、色づく自然の景色を眺めてみてはいかがでしょうか。
▷落ち着いた客室で雲仙の風景を
眺望が自慢の宿泊棟客室は全部で21室。この地のシンボルである「地獄谷」向きの部屋で、客室内に温泉半露天風呂のバスルームとテラスがついた和洋室です。紅葉の時期となると、谷をすり鉢状にとりかこむ山々が極彩色に彩られ、湯煙が立ち込める地獄とのコントラストを楽しめます。その独特の自然風景は、都心のホテルでは味わえないものでしょう。
離れは、プライベート感を重視した空間が広がります。地上階のために「地獄谷」を見下ろす眺望ではありませんが、建築資材をグレードアップさせた上質空間で、半露天に加え、露天風呂も完備。広々としたテラスでゆったりとした時の流れを堪能できます。
▷歴史と文化と土地を感じる料理
宿泊棟での食事は、クラシカルなメインダイニングルーム「1917」で楽しめます。創業者が上海航路の洋食コックであったことから、夜は洋食中心のクラシックな西洋料理です。地元近海の食材はもちろん、名物や風習も取り入れたコース料理で食紀行を楽しめます。
一方、離れの夕食は、個室のプライベートダイニング「grillé (グリエ)」にて振る舞われます。食材は、メインダイニングの料理を更にグレードアップさせたもの。朝食もプライベートに和洋のセットメニューから選べます。
問い合わせ先
IN 15:00~18:00
OUT 11:00
客室数 25室
ペット 不可
お子様 可
TEL/0957-73-3234
住所/長崎県雲仙市小浜町雲仙320
おすすめのプランは、「テラスプレミアツイン(5階最上階 半露天風呂+テラス付和洋室)」2名で66,000円~。
5:御宿 竹林亭
情報提供:一休.com
佐賀県にある、1300年の歴史を持つ古湯・武雄温泉。湯の町情緒が漂う温泉街から少し離れた場所に、昔から神聖な山として崇められてきた「御船山(みふねやま)」があります。その山の名を冠した「御船山楽園」は、四季の風情を映す15万坪の大庭園です。
その中に、静かに佇む数寄屋の宿が『御宿 竹林亭』。“庭屋一如(ていおくいちにょ)”すなわち、庭や建物、四季、自然、周辺の環境が一体となった癒しの空間を目指す、和の情緒溢れるお宿です。
庭園自体が紅葉の名所とされ、11月上旬から12月上旬頃まで、御船山を借景にイロハカエデやヤマモミジ、オオモミジ、イタヤカエデなど、様々な紅葉を楽しめます。同園では、九州最大級のライトアップがなされる「紅葉まつり」を開催。8万人以上の来場者を誇る人気行事です。
▷古より続く名湯でゆったりと
お風呂は、檜と御影石を配したきめ細やかな空間が広がる大浴場と、風を感じながら入浴できる露天風呂をご用意。透明で柔らかな湯ざわりが特徴の武雄温泉は、1300年の歴史を誇ります。湯の香り、竹の香り、季節の香り……鼻孔をくすぐる豊かな香りを感じながら、ゆったりとした時間が過ごせるはずです。
また、秋には露天風呂から庭園の紅葉が楽しめます。開放的な湯船では、湯面に紅葉が映り込む趣き深い場面も。鮮やかな木々を見るだけでなく、その自然と一体化しながら湯に浸かる、そんな特別な体験はいかがでしょうか。
▷自然と融和した数寄屋造りの客室
数十万の木や花々が広がる庭園に位置する『御宿 竹林亭』。15万坪の敷地内に、客室はわずか11室となっています。その恵まれた立地や眺望を生かし、1部屋ごとに間取りや設えが工夫され、一部には露天風呂や月見台も。4つの客室には専用散策路が用意され、庭園と直結し自由に往来できる造りになっています。宿を包み込む庭との一体感を感じられる空間美をぜひ体感してみてはいかがでしょうか。
問い合わせ先
IN 15:00~18:00
OUT 11:00
客室数 11室
ペット 不可
お子様 不可
TEL/0954-23-0210
住所/佐賀県武雄市武雄町大字武雄4100
おすすめのプランは、「2食付き(朝・夕ともにお部屋食)」2名で110,900円~。
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九州で、紅葉を満喫できる5つの温泉旅館をご紹介しました。客室の窓から眺めると、色づいた庭や景色を独り占めしているような贅沢な気持ちに浸れます。そして、九州の名湯を肌で感じる、ゆったりとした時間は非日常そのもの。紅葉狩りと温泉、日本の秋にしかできない贅沢な体験を求めて、お好みの宿を訪れてはいかがでしょうか?
※本記事で紹介したプランの価格はすべて税込です。
※本記事は2022年10月8日(土)時点での情報をもとに作成しています。提供されるサービスの内容は随時、変更になる場合があるため、各プランの詳細をご確認のうえお申し込みください。
情報・写真提供/一休.com
文/トヨダリコ(京都メディアライン)
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