女性にとって生理と仕事は切っても切れない密接な関係にあります。
生理前〜生理中にかけては心身の不調を感じやすい時期ですが、体質による部分も大きいので、男性には相談しにくく、一人で抱え込んでしまう女性も多いのが現状です。
お風呂の入り方で生理のつらさを軽減することはできないかという点をお風呂に関わる企画・開発・販売などを行うバスリエ株式会社(https://www.bathlier.co.jp「以下、バスリエ」)が提供する、健康とお風呂の診断サービス「お風呂診断」のなかで、10〜60代の女性働く女性4,472名の回答を分析調査した結果をご紹介します。
Q.「生理痛や生理前の不調はありますか?」
生理痛や生理前の不調があると回答した女性の割合がもっとも多いのは、20代の84,15%、次が30代で82,12%、その次は40代で70,39%、10代が63,94%でした。
生理痛がよくある女性は、冷えが気になっている割合が高い
Q.「体の冷えが気になることはありますか?」
生理痛と冷えを感じる度合いを分析した結果、生理痛を感じると答えた20代30代の女性は、日常的に冷えを感じやすいと回答しています。
ですが、湯船につかる日数や時間を同時に調査したところ、生理痛がよくある・無いに関わらず湯船に浸かっていることがわかりました。
生理痛が「よくある」と答えた20代、30代の61,8%のうち、冷えが気になることが「よくある」と答えた人は69,16%でした。
生理痛が「全くない」と答えた20代、30代の女性のうち、冷えが気になることが「よくある」と答えた人は46,3%で、15.5ポイントの差がありました。
次の調査で、さらに深掘りしていきます。
生理痛がよくある女性は、湯冷めをしやすい
Q.「湯冷めをしやすいですか?」
20〜30代の女性のうち、生理痛を感じる人は湯冷めをする割合が46%、生理痛がない人の湯冷めをする割合は32%で、13ポイントの差があります。
では、どういうお風呂の入り方をすると、湯冷めがしにくいのかを見ていきましょう。
生理痛がない女性は全身浴の割合が多い
Q.「平日(仕事日)の主な入浴方法を教えてください」
A.全身浴・半身浴・シャワー浴・サウナ浴 のうち、複数回答可能
生理痛を感じると答えた20代、30代の女性は、全身浴の割合が全体の41%に対し、生理痛が全くないと答えた女性は51%で、10ポイントの差でした。
生理痛がない女性は、全身浴の割合が多いことがわかりました。
生理痛が少ない女性は温冷浴をしている
Q.『温冷浴(温水と冷水を交互に入浴する)を行っていますか?』
(温冷浴とは「温める」「冷やす」を繰り返す入浴法です。サウナと水風呂も温冷浴になります)
温冷浴をしている女性の生理痛が「よくある」の回答は3.44%、生理痛が「全くない」の回答が9.25%で5.81ポイントの差でした。
温冷浴は自律神経を整える効果があるのでぜひ行ってみてください。自宅では「湯船→冷水シャワー」で温冷浴ができます。
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本調査の結果から、生理痛を感じやすい女性は湯冷めがしやすい傾向にあり、入浴時間や日数はさほど変わらないものの、入浴法が違うということがわかりました。
半身浴(胸かみぞおち辺りまで)ではなく、肩までお湯に浸かる全身浴で体を温めた方が、生理痛に効果があることが予想できます。
割合は少ないものの、日常的に温冷浴を行っている女性は生理痛を感じにくい傾向にあるのも注目すべきポイントです。サウナがブームになっていますが、日頃からお風呂やサウナをうまく活用していくことが働く女性の体調管理のポイントになります。
生理休暇が取得できる会社もありますが、取得率が非常に低い傾向があり、生理休暇を有給休暇としている事業所は3割以下ともいわれています。生理は女性でも個人差が大きいので、同僚に申し訳ないとの理由で取得したいけど我慢してしまうケースが多いようです。
調査概要
調査実施:バスリエ株式会社
調査対象:10-60代の働く女性4,472名
調査方法:バスリエ株式会社は提供するオンラン診断サービス「お風呂診断」によるもの
調査期間:2020年4月〜2021年5月
調査地域:日本全国