珊瑚と聞いて思い浮かぶのは、比較的浅い海域で見られる珊瑚礁だろう。ここで紹介する宝石珊瑚は、水深約80~1200mの深海に生息する珊瑚である。光の届かない海底では、1cm成長するのに数十年かかることもある稀少品だ。独特の色合いは世界中の愛好家を魅了し、神秘的な輝きは厄除けや幸せをもたらす力を宿すとされる。日本では江戸時代末頃に高知の沖合で発見され、その加工品は高知を代表する工芸へと発展した。
珊瑚宝飾の名店が選んだ逸品
創業103年を誇る「米沢サンゴ店」の自信作が、年齢や流行に左右されないアクセサリーだ。同店は宝石珊瑚の原木の買い付けから、加工・販売までを手がける老舗。
「桃色珊瑚のブレスレット」は“輪”の結び目が特徴の意匠で、アジャスターで多少のサイズ調節ができる。「象嵌黒珊瑚のブレスレット」は軽量で男女兼用。黒珊瑚の珠に蝶貝を嵌め込んだ繊細な細工が施され、じつに美しい。
【今日の逸品】
珊瑚のブレスレット
米沢サンゴ店
21,780円~(消費税込み)