この度の台風15号による被害に遭われた方およびご親族、ご関係者の方々には心よりお見舞い申し上げます。
大きな被害をもたらした台風15号。暮らしのお困りごとを解決する総合プラットフォーム「生活110番(https://www.seikatsu110.jp/)」を展開するシェアリングテクノロジー株式会社は、先日の台風15号による被害相談に関する約7,500件のお問い合わせ内容をもとに実態を調査しました。
また、二次被害につながらぬよう、台風通過後に注意を払うべき注意点についてもまとめました。
今後台風が発生する可能性も大いにあります。この調査結果を参考に台風に備えましょう。
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2019年9月初旬に上陸した台風15号(通称・以下:ファクサイ)は、千葉県や神奈川県で約90万軒以上が停電になるなど、関東地方に甚大な被害を与えました。
そのような状況下、今回シェアテクに寄せられた約7,500件のご相談の中でも「アンテナ・ガラス・雨漏り・伐採・漏電」という台風被害が出やすい5ジャンルのデータにもとづき、その実態について調査しました。
ファクサイの規模と被害状況
ファクサイは9月9日の明け方に千葉県千葉市付近に上陸し、その後強い勢力を保ったまま関東地方を縦断しました。台風の大きさは比較的コンパクトで上陸期間もそれほど長くはなかったものの、観測史上1位を記録する暴風(最大瞬間風速は千葉県千葉市で57.5メートル)(※)や激しい雨による大規模停電や建物への被害は深刻なものとなりました。
台風の襲来から2週間を過ぎた現在でも、千葉県ではいまだに停電が続いている住居が約1,900件(9月24日時点)あります。また、被災地の人々はおもに建物への被害によって発生したさまざまなゴミの処理に追われる日々を送っています。このような状況から今回の台風は非常に大きな爪痕を残したことがうかがえます。
(※)気象庁発表「観測史上1~10位の値」より
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/rank_s.php?prec_no=45&prec_ch=%90%E7%97t%8C%A7&block_no=47682&block_ch=%90%E7%97t&year=&month=&day=&elm=rank&view=
相談内容からみる被害の大きさ
グラフ1は、シェアテクにお問い合わせいただいた台風被害の中で、特に多かった5ジャンル(アンテナ・雨漏り・ガラス・伐採・漏電)の相談件数をまとめたものです。
グラフのとおり、ファクサイは直近1年間の台風と比べても圧倒的に相談件数が多く被害の大きさを物語っています。
また、グラフ2のとおりジャンル別にみると、特に被害の多い場所はアンテナで、全体の約半数を占める結果となりました。アンテナの被害は折れたり変形したりするだけでなく、人や建物を巻き込んで倒れることも考えられるため注意が必要です。
台風通過後に注意が必要な4つの困りごと
台風直撃時は上記トラブルが多発しますが、通過後も被害状況について入念にチェックしておかなければ、あとから想定外のトラブルが発生し、二次被害となる可能性があります。
昨年2018年9月下旬に発生した台風24号においても10月以降も以下のようなお困りごとが発生し問合せが複数ありました。(シェアテク加盟店より)
台風経過後の困りごと4事例 |
確認する場所 |
(1) 雨漏り・台風の風圧や飛来物で、屋根や壁などにダメージが入りそこから雨水が侵入 |
・屋根:屋根材の剥がれ/浮き/欠け ・雨樋:歪み/破損 ・外壁:コーキング剤の剥がれ/ヒビ |
(2) 漏電・台風後の雨漏りで、ブレーカーが濡れてショート |
上記と同様 |
(3) 獣害・台風で破損した箇所に鳥獣が侵入し、そのまま住み着く |
・屋根:穴 ・外壁:穴 ・軒天:割れ/欠け/穴 |
(4) 電波障害・アンテナが故障してテレビがうまく映らなくなる |
・屋根:アンテナの損傷/ずれ |
台風が完全に過ぎ去り、身の安全を確保し元通りの生活に戻ってからは、こうした困りごとが起こっていないか建物やその周辺の環境をしっかり確認することが大切です。
屋根や外壁のチェックについては、専門業者に依頼するのがおすすめです。特に屋根や外壁のチェックは高所でおこなうため、転落事故にも発展します。また、小さな見落しが大きな被害に発展するケースも珍しくありません。
8月・9月は台風のシーズン! 10月以降も油断は禁物
8月や9月は、1年を通して台風が最も多い時期であるため、事前・事後の対策を入念に行うようにしましょう。また、10月以降も台風が発生する恐れがあるため引き続き注意が必要です。
今後の台風被害に備えることはもちろん、災害に遭われた場合は専門業者に相談しましょう。