厚生労働省が公表したデータによると、平均初婚年齢は男性が31.1歳、女性は29.4歳だった(2015年『人口動態統計』より)。女性の働き方の変化や結婚に対する意識が変わったことで年々、初婚の年齢が上がっている。それに伴い、初めての出産を経験する年齢も上がっており、今は30歳を超えて出産することも珍しいことではない。
子どもの成長と共に、親も歳をとるのは当たり前。しかし、子どもはいつまでも母親には若々しくいてほしいと思っているようだ。では、どのような母親であれば自慢の母親といえるのか? 佳秀工業株式会社が10代~20代の女性を対象に「理想の母親に関する意識調査」を行なったので、その結果を参考に、子ども目線の理想の母親像を探ってみよう。
「母親にはいつまでも若々しくいてほしいですか?」と質問したところ、9割近くの子どもが「はい」と回答した。
どのような母親が若々しいと思いますか?
具体的に、若々しいと思うポイントは何かを尋ねている。すると「アクティブ」が最も多く、次いで「肌がきれい」「スタイルがいい」「髪がきれい」と続いた。
年齢を重ねると、年齢を理由に何をするにも億劫になりがちだが、活動的に過ごすことでイキイキと見え、子どもたちは若々しく感じているようだ。見た目に関しては「肌がきれい」という回答が最も多く、「年齢は肌に現れる」ということが客観的にも感じられる結果となった。
また、美容に関して「美容で最も気をつかってほしいところは?」と質問したところ、「スキンケア」と回答した方が6割を超えた。
自分の母親と他の方の母親を比較した経験はありますか?
自分の母親と他の母親を比較した経験は、65.0%が「はい」と回答。多くの子どもが比べてしまった経験があるようだ。
どのようなところを比較したかは、「容姿的な美しさ」が半数近くを占め、「年齢的な若さ」と合わせると、外見的な比較が7割を超える結果となった。
母親をコンプレックスに感じたことはありますか?
約4割がコンプレックスを感じたことがあると回答した。具体的にコンプレックスを感じた点としては、
・自分の母よりも年上の人が生き生きと楽しそうに健康的にしていると思う(愛知県/20代)
・スタイルが悪い 太っている(福岡県/20代)
・肌がきれいなお母さんがいるといいなぁーって憧れた(岐阜県/20代)
・周りより老けている(愛知県/20代)
など、概ね「女性としての美意識」に欠ける部分がコンプレックスに感じるようだ。
10代~20代は、オシャレや美容への関心も高まる時期。同性だからこそ、母親が手抜きしていると「女性としての美意識が欠けている」と厳しいのかもしれない。
仕事・育児・家事・介護など、毎日やることは山積みだ。しかし、子どもにとって自慢の母親でいるためにも、日々のスキンケアとアクティブな気持ちは忘れずにいたい。
文/鳥居優美