10年の二重づくりでまぶたが限界に
大学に入った頃には二重のりからファイバーテープというものを使用するようになり、目元は以前より自然に。付き合っている男性に気づかれないこともあったそう。
「男性ってそこまで女性の目なんて見てないんですよね。ちょっと違和感があったとしても追求までしてこなかった。だから私もわざわざ二重作っていますなんて、彼には言いません。それに何年も二重を作っていると技術もつくし、二重のりも進化していったことで、二重は自然になっていきました。
自然になると、二重を作っていることを周囲に言いたくなくなって、隠すようになりました」
今の夫と出会ったのは25歳のとき。夫とも二重を作った容姿で出会い、付き合うことになっていた。その頃には10年ほどの二重づくりによってまぶたは伸びきってしまっており、うまく二重ができないこともあった。そこで整形を決意したという。
「生理前や生理中の肌が敏感なときにはまぶたが荒れてしまうこともあって、10年間でまぶたは弱りきっていました。だから整形しようと思いました。
まずは整形のカウンセリングに行って、当時も埋没(メスを使わず糸で二重を形成するプチ整形といわれるもの)という手術方法がありました。クイック法といって切らないからダウンタイムが少なくて済むみたいな謳い文句だった気がします」
彼とはほぼ同棲していたこともあり、整形の事実を伝えることに。また、親にも伝えたというが、どちらもあっさりと認めてくれた。
「彼にはあえて整形や手術という言葉を使わず、今の二重幅を固定させるために糸で止めるだけと伝えたら、『ふ~ん』という感じでした。
両親には黙っていようかと思ったんですが、これからずっと黙っている自信がなくて、相談ではなく、整形をするという報告をしたんです。反対されると思っていたんですが、『もうそっちの顔(二重の顔)のほうが見慣れているもんね』と言われました。彼も親も整形が大ごとだと思っていないようで、自分だけ騒いでいるみたいでしたね」
整形に否定的ではなかった夫は、世間話の延長で整形の事実を義両親に話してしまう。【~その2~に続きます】
取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。