梅雨も明け、いよいよ夏本番。冷たい飲み物を飲む機会も増えるが、中でも人気なのが「麦茶」。汗で失われてしまうミネラルを補え、しかもノンカフェインということで、冷蔵庫に常備している家庭も多いようだ。今回は、麦茶の本格シーズンである夏を迎えるにあたり、サントリー食品インターナショナルが、家庭で煮出しまたは水出しの麦茶を飲用している小学生以下の子供を持つ20~40代の男女500名に対象に行なった「麦茶づくり」に関する調査を紹介する。
■麦茶づくりの担当はママの割合が多数。かかる時間は1か月36~57時間!
はじめに、事前調査で小学生以下の子どもがいるパパママ5522名を対象に「夏にご家庭で飲む量が増える飲料」についてきくと、「麦茶」(88%)が最多に。2位の「スポーツ飲料」(44%)や3位の「ジュース」(35%)に大きく差をつけて1位となった。やはり、夏の定番飲料といえば“麦茶”と言えそうだ。
そこで、家庭でつくられる「麦茶事情」を調べるため、家庭で煮出し・水出しの麦茶を飲用していると回答したパパママ500名を対象にしぼり、さらに詳しく調査。まず夏場に家庭で1日あたりに飲む麦茶の量は、「1~1.5L未満」、「2~2.5L未満」の割合が多い結果になった。
また、「麦茶づくり」の担当割合は、「ママ」が59%と最も高くなった。
「麦茶づくり」にかかる時間※は、煮出しの場合は1日あたり平均約1.2時間、水出しの場合は平均約1.9時間という結果になった。
1か月単位で計算すると、煮出しは36時間、水出しは57時間もの時間が「麦茶づくり」にかかっていることになる。
■最もストレスを感じることは、「冷蔵庫に1cmだけ残った麦茶」=“ちょい残し”
続いて、「麦茶づくり」を担当しているかたに、「麦茶を作るのが間に合わなかった、または作り忘れて切れてしまった経験はありますか」と聞いたところ、85%が「ある」と回答した。
「麦茶切れ」の原因は、「家族みんながいつの間にか飲んでいた」「家に帰ってきて飲みたいときに、少ししか残っていなかった」など気づいたら無かった、という声が多く聞かれた。また、麦茶に関して最もストレスに感じることは、「冷蔵庫に麦茶が残り1cmほど(あと少しで飲み切る量)の状態で残されていること」(67%)であることが分かった。
その時の気持ちは、「飲むなら少しだけ残すな!」「次の人のことを考えんかい!」「思いやりが足りない」など、イライラの度合いが強い声が多く聞かれたという。
■麦茶以外にも家庭に潜む「ちょい残し」。1位は「トイレットペーパー」
家庭に潜む「ちょい残し」は麦茶だけではないようだ。麦茶以外に、家庭内の「ちょい残し」を目撃したものを尋ねたところ、「トイレットペーパー」(68%)、「シャンプー・トリートメント」(47%)、「ボディソープ・石鹸」(39%)という結果になった。
「トイレットペーパーが切れそうな状態で残されるのと、麦茶を少し残されるのは同じレベルでイライラします」、「シャンプーは薄めたり、試供品を持ち込めば何とかなるので、夫が自主的にシャンプーを詰め替えるまで意地でも私は入れ替えなかった」などの意見もあがったという。
何気ない日用品や飲料の「ちょい残し」が、家族のイライラを募らせているかも⁉ 最近は、水とまぜるだけで簡単に麦茶が作れる濃縮タイプのものも登場しているので、それらを利用するのもおすすめだ。連日、真夏日が続くこの時期。こまめに水分補給をして、熱中症予防を心がけよう!
文/鳥居優美