AIの時代が来たと言われています。ですが、日々進化するAIに、驚くことはあっても自分には使いこなせないと思っている人や、使ってみたけどAIなんて大したことないと思っている人は、まだまだ多いのではないでしょうか。

じつは、AIをうまく使いこなすと、自分で読まない、調べない、覚えないという常識を覆す勉強法が手に入ると教えてくれるのが『AI独学超大全』(SBクリエイティブ)です。著者は、まったく知識がなかった状態から計1000時間以上の膨大な時間をAIとの対話に費やし、その実践を通じて独自メソッド・超AI独学術を考案したAIのスペシャリスト、佐藤勝彦さん。

佐藤さんはAIと対話することで、学びに革命を起こすことができると言います。AIを使ってみたいという気持ちがあるなら、ぜひAI独学術のスキルを参考にして、AIを使いこなす心地よさを体験してみてください。

さらに佐藤さんは「AIは日々刻々と進化し続けています。本連載で紹介した内容をそのまま実践するのではなく、その時々で“学びをアップデート”することが大切です。AIを最強のバディとすることで、あなた独自の経験と思考を最高の武器に磨き上げてください」ともアドバイスされています。この連載を参考に、自分なりの使い方を見つけてみてください。

今回は『AI独学超大全』から、AI相手に壁打ちする方法をご紹介します。AIが提供してくれる膨大な知識や考え方によって、新たな視点を得ることができるはずです。

文/佐藤勝彦

AIを「壁打ち相手」に、革新的なアイデアを生み出す

従来の独学術

1人でノートに向かい、うーん……と唸りながら考えを巡らせる。同僚や上司に相談しようにも、相手の時間を奪うのが申し訳なく感じてしまい躊躇。結果として考えが堂々巡りになり、思考の突破口が見つからず、時間だけが経過。

AI独学術

AIに「企画の壁打ち相手になってほしい。私は〇〇担当で、目的は△△です」と依頼。するとAIが的確な質問を投げかけたり、違う視点からの意見をくれたりして、1人では気づかなかった可能性を次々と発見できるように。


このテクニックは、1人で考えていると視野が狭くなり、良いアイデアが浮かばなかったり、重要な観点を見落としたりする……という課題を解決します。

私たちの考えには、思い込みからくる「クセ」がつきもの。1人で考えていると、このクセから抜け出せず、堂々巡りになることも。GeminiのようなAIは膨大な知識を持っており、多様な視点や考え方のフレームワークを提供してくれる最高の「壁打ち相手」。考えを言葉にしてAIに投げかけると、AIが客観的な質問を返してくれたり、思いつかなかった別の選択肢を教えてくれたりします。対話を通じて、あなたの思考は整理され、より質の高いアイデアへと磨かれていくのです。

STEP1:【AIを「壁打ち相手」に任命する
AIに役割と、相談したいテーマを伝えます。「あなたは経験豊富な企画のプロです。これから私が考える新サービスのプロモーション企画について、壁打ち相手になってください。目的は若者へのアピールです」などと話しかけてみましょう。

STEP2:【今のアイデアや悩みを、正直にぶつける
あなたの考えや悩みを、具体的に伝えます。「インフルエンサーを起用したSNSキャンペーンを考えてるけど、予算内で効果を出せるか不安です。他にどんな方法が考えられますか?」などと、現時点での考えを共有しましょう。

STEP3:【質問に答え、対話と思考を深める
AIは「そのキャンペーンの具体的なターゲットは誰ですか?」などといった的確な質問を返してきます。これらの質問に答えるプロセスそのものが、あなたの考えを深めることに繋がるはずです。AIとの対話を続けることで、アイデアはより具体的で、実現可能なものへと進化していくでしょう。

【効果】
AIとの壁打ちによって、自分1人では思いつかないような多角的な視点を得ることができ、生み出されるアイデアや企画の質が向上します。これは同時に、自分の考えを言葉にする訓練にも繋がり、自分の思考を客観的に見つめ直す良い機会になるはずです。

*  *  *

『AI独学超大全』
著者/佐藤勝彦
SBクリエイティブ 2200円(税込)

佐藤勝彦(さとう・かつひこ)
TANREN株式会社 代表取締役CEO / iU情報経営イノベーション専門職大学 客員教授/生成AIエバンジェリスト/一般社団法人プレゼンテーション協会 理事
調理師から転身し、AI×教育で革新を起こす異色の経営者。長年の経験から「属人化しがちな教育」の課題に着目し、2014年10月にTANREN株式会社を創業。AIを活用したパフォーマンス評価アプリ「TANREN」を開発し、営業や接客スキルの可視化・標準化を実現。同アプリは日本e-Learning大賞経済産業大臣賞(2016年)、グッドデザイン賞、HRアワードなど数々の賞を受賞し、米Microsoft社のベンチャー支援プログラム「BizSpark Plus」にも認定される。 GPT-4登場以降は生成AIエバンジェリストとして活動を拡大。「非エンジニアでもAIを使いこなせる」をモットーに、年間100社以上でAIイネーブルメントを標榜し、セミナー・研修を実施。企業向けAI導入コンサルティング、X、YouTubeでもAI活用法を積極的に発信している。
自身も「バイブコーディング(Vibe-Coding)」と呼ぶ直感的なAI駆動開発を実践し、プログラミング知識がなくてもAIとの対話を通じて価値を創造する新しい働き方を体現。2023年9月よりiU情報経営イノベーション専門職大学客員教授に就任し、AI時代に求められる社会人基礎力を定義し次世代人材の育成に尽力。
「つまらない」を「楽しい」に変えることが人生のテーマ。感覚に頼っていた料理人時代から、データとAIを駆使する経営者への変革の軌跡と、誰もがAIを味方にできる実践的メソッドを本書『AI独学超大全』に込めた。
X:@jrpj2010

 

ランキング

サライ最新号
2026年
3月号

サライ最新号

人気のキーワード

新着記事

ピックアップ

サライプレミアム倶楽部

最新記事のお知らせ、イベント、読者企画、豪華プレゼントなどへの応募情報をお届けします。

公式SNS

サライ公式SNSで最新情報を配信中!

  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE

小学館百貨店Online Store

通販別冊
通販別冊

心に響き長く愛せるモノだけを厳選した通販メディア

市毛良枝『百歳の景色見たいと母は言い』

花人日和(かじんびより)

和田秀樹 最新刊

75歳からの生き方ノート

おすすめのサイト
dime
be-pal
リアルキッチン&インテリア
小学館百貨店
おすすめのサイト
dime
be-pal
リアルキッチン&インテリア
小学館百貨店