オーブンのなかでも、コンベクションタイプと呼ばれる製品である。コンベクションとは、オーブンの庫内に熱風を対流させることで食材に火を通す方式のこと。まんべんなく熱が回るので、焼きむらがなく仕上がる。
そんなコンベクションオーブンの得意料理が「揚げ物」である。油で揚げるわけではないので、揚げ物と呼ぶのは正確ではないが、唐揚げやフライ料理がおいしくでき上がる。熱風にさらすことで、食材が持つ油脂でカラリと揚がってしまうのだ。
揚げ油が不要なので、脂質が大幅に減量される。唐揚げの場合、脂質は約56%、カロリーは約29%がそれぞれカットされる(メーカーの資料による)。味は通常の唐揚げと遜色なく、油のベトつきがないためあっさりとした食感だ。 「外はカリッと中はジューシー」がよいといわれるが、その表現がそのままあてはまる仕上がりだ。
トーストもすばやく焼き上げるのでパンの水分が飛ばず、ほどよいしっとりとした食感が味わえる。一度に4枚の食パンが焼ける、広い庫内も魅力だ。
面倒な油の処理がいらない
揚げ物は食べたいけれどカロリーが気になるという読者諸氏には、コンベクションオーブンの導入をお薦めしたい。なにより、揚げ物につきものの油の処理が必要ないのがよい。ただし、気軽に揚げ物が作れるゆえ、食卓に上る回数が増える可能性もある。そうなれば、カロリーの摂取は従来より増すかもしれない。付随してビールも進む。便利な製品は、自重とともに使いこなしていただきたい。
【今日の逸品】
ノンフライオーブン ST-4N231
シロカ(日本)
9,980円(消費税込み)