結婚が決まり、家族計画について具体的に考えるようになったとき、将来的に何人の子どもを授かるかは大きな問題です。しかし実際には、理想と現実の子どもの人数は違ったという人も多くいます。
そこで、株式会社ネクストレベルが運営する縁結び大学(https://jsbs2012.jp/date/)が、夫婦が安心して子どもを持つために必要な条件・状況について明らかにするため、「希望していた子どもの人数と、実際の子どもの人数の相違」について、インターネット上でアンケート調査を実施しました。
希望通りの人数の子ども持てない背景には、どんな問題があるのでしょうか。希望通りの人数の子どもを持つ人がした努力や工夫についても、あわせて調査を行いました。その結果を見ていきましょう。
実際に希望している数の子どもを育てていますか?
もともと希望していた子どもの人数と実際の子どもの人数とを調べたところ、希望したとおりの人数の子どもがいる人は全体の35.1%のみでした。希望した子どもの人数と実際の子どもの人数に違いがあったと答えた人の割合は、6割を超えています。
子育て世代の子どもの数の実態は? 理想との違いは?
それでは、実際にどのくらいの人が何人の子どもを持ち、理想の子どもの人数は何人が多いのでしょうか。
子どもの人数でもっとも多かった回答は「1人」で、4割以上の人が該当しました。次いで「2人」が29.4%、3人以上の子どもがいる人は全体の7.3%でした。また「0人」と回答した人も20.8%いました。
希望の子どもの人数に関しては、57.6%の人が「2人」と回答。続いて多かったのは「3人」で24.7%でした。この、理想と現実の子どもの人数に関する回答から、「2人・3人の子どもを望む人が多いものの、実際には希望どおりにいかずに子どもは1人」というケースが多いことがわかりました。
希望どおりの子どもをもつには、収入アップや福祉・補助制度の充実が必要
希望していた人数より実際の子どもの人数が少ない人に理由を尋ねると、もっとも多かったのは「経済的な理由」で28.9%でした。 次に多いのが「その他」の23.2%です。
その他の詳細としては、「毎日暗いニュースばかりの中、第2子を産もうという勇気がない」といった、社会情勢に影響を受けたと思われる回答がありました。
希望どおりの子どもを持つ条件としてもっとも多かった回答は「収入が現在よりも増える」(59.2%)です。約6割近い人が、収入がもっとあれば希望どおりの子どもが持てると考えていることが分かりました。
また「子育てにお金がかからない福祉・補助制度の充実」と「今より多額な子育て支援が得られる」ことを望む人はそれぞれ47.2%で、子育てにかかるお金について不安を抱えている人が多いことがうかがえる結果です。
希望通りの子どもの人数を持てた人がやっていたこととは?
実際に希望の人数通りの子どもを育てている人は、そのためにどんな工夫や努力をしたのでしょうか。希望通りの人数の子どもを持てた人に質問したところ「特に工夫してない(もともと可能な人数)」と回答した人が52.7%で、もっとも多くなりました。生活水準や家族計画にあわせて、無理のない範囲で子どもの数を決めた人が多いようです。
その次に多かったのは、「夫婦で子育てや働き方について話し合った」で29.1%。また、「子育てを手伝ってくれる人を増やした」と回答した人も16.4%いました。希望どおりの子どもを持つために「収入を増やすこと」が必要という回答が多くありましたが、実際に行った努力として「収入を増やした」と回答した人は3.6%でもっとも少ない結果でした。すぐに収入を増やすことは、現実にはなかなか難しいということなのかもしれません。
家庭の状況はそれぞれに異なります。子どもの人数が多い・少ないではなく、どの家庭も望んだ人数どおりの子どもを持てることが理想でしょう。ただ現状では、理想通りに子どもを持つことができる家庭は4割に達していません。そう出来ない理由は、家庭の経済的な問題が大きいことが今回の調査で明らかになりました。
しかし、希望通りの人数の子どもを持つために、夫婦間で話し合い、生活の仕方を工夫することでその問題を乗り越えている人も存在しています。話し合いを通じて足りないものを補い合い、必要なときには両親や行政支援などを頼れる環境を整えることが、希望どおりの人数の子どもを持つための鍵となるのかもしれません。
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結婚して幸せな家庭を築いて、その先には子どもを持つことを考えておられる方もいらっしゃると思います。子どもを育てるには、お金もかかるし、時間も必要です。今回の調査で明らかになったように、子どもの人数の決め手は「家庭の経済状況」と「夫婦間の意見の一致」のようです。可能なら、結婚前に将来のことについて話し合っておけると良いですね。
■調査概要
調査方法:インターネットアンケート
調査対象:20〜40代の子供を持つ男女
アンケート母数:計231名
実施時期:2021年10月22日~10月25日
調査実施主体:縁結び大学(https://jsbs2012.jp/date/)
調査会社:株式会社ネクストレベル