籐を知り尽くした職人による、耐久性に優れた美しい手作り品「昔ながらの籐籠」

上から籐2段ランドリー バスケット付き、籐バスケット hairu Oval-180

山形県で明治40年に創業した籐具工房「ツルヤ商店」

「ツルヤ商店」は、山形県で明治40（1907）年に創業して以来、東南アジアに生育する「籐」を材料に籠や椅子などの生活品を手がけてきた。籐への確かな愛とこだわりを持ち続ける籐具工房である。

紹介するのは、汎用性の高い定番の2段ランドリーと、やや小振りで使い勝手のいいバスケット。いずれも、強くてしなやかな籐の特性を活かして丁寧に仕上げたデザインが魅力の人気商品だ。

フレーム部分は、太い棒状の籐を蒸気で軟らかくして仮型留めし、乾燥後に、バーナーで温めながら成形していく。底や側面は籐の皮部分を使って編み上げ、接合部分にも巻きつけることで強度を高めている。
「これらの工程をすべて手作業で丁寧に行なうことが優れた耐久性につながっています。輸入されてくる籐製品は、裂けやすい素材も混ざっていて品質が不安定。当社では職人が素材を1本ずつ吟味し、素材の状態に合わせて編んだり巻いたりする力加減を変え、仕上がりが均一になるよう調整しています」と、自らも職人の代表取締役・會田源司さんは語る。

もうひとつのこだわりは、無着色・無塗装であること。環境に優しく、籐本来の風合いを楽しめるのが魅力だ。時が経てば自然に飴色に近づき艶が増す。育てる感覚で長くつきあいたい。

写真＝籐2段ランドリー バスケット付き
2段ランドリーに付属するバスケットは、単体でも多用途に使える。フレームや接合部は「巻きつけ」で強化されており、壊れにくい。

【今日の逸品】
昔ながらの籐籠
ツルヤ商店
16,500円～（消費税込み）