同棲中に、性生活の決め事を作った
28歳で結婚するまで義両親とは数回の食事の機会のみの交流だった。結婚を前提とした同棲を始めたときも義母が介入してくることはなかったという。
「実家と職場が遠かったこともあり、私のほうが先に一人暮らしを始めて、彼はほぼそこで暮らしていて同棲状態ではあったのですが、ちゃんと2人で家を決めて同棲を始めたのは26歳のとき。いざ2人の家になったときに彼の母親が様子を見に来るとかあるのかなって構えていたのですが、まったくありませんでしたね。私は妹しかいないので、母親と息子の関係がよくわからず、娘と母親よりも密接で、男性のほとんどはマザコン気味だと私の中で偏見があっただけなんだと思いました」
結婚の報告もあっさりと終わり、結婚式も滞りなく終了。2人の生活も結婚前と特に変わりなく進んでいった。夫婦生活についても変化はなく、結婚前から決め事に沿っていたとのこと。
「大学時代からの付き合いで、性生活は付き合っている頃に一時レスになったことがありました。どちらからというわけではなく、お互いが誘わなくなって自然に。何がきっかけかはあまり覚えていないんですが、性について話し合うことがあって、そのときにお互い誘うことが一緒に暮らし始めてから恥ずかしくなったということがわかったのです。だから、月の第何週のこの日あたりみたいな感じで、決めました。お互いに気持ちは確認できたので、決め事にしても問題ないかなと思って。その決め事は夫婦になってからも継続していました」
妊娠を機に、その決め事がなくなった。それでも性に淡泊な夫を心配していなかった美月さんだったが……。【~その2~に続きます】
取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。