自宅仕事場にて、完成間近の系図を前に、寄席文字書家の橘左近師匠(84歳)。系譜でわからないことがあれば、落語家にじかに手紙で尋ねた。圓生、金馬、正蔵(彦六)、馬生ら、昭和の名人からの直筆の返信は、師の生涯の宝物でもある。

自宅仕事場にて、完成間近の系図を前に、寄席文字書家の橘左近師匠(84歳)。系譜でわからないことがあれば、落語家にじかに手紙で尋ねた。圓生、金馬、正蔵(彦六)、馬生ら、昭和の名人からの直筆の返信は、師の生涯の宝物でもある。

サライ編集部が企画・編集し、1月8日に創刊したCDつきマガジン『落語 昭和の名人 極めつき72席』。昭和30~60年代に活躍した東京の落語家の十八番をCDに収め、今年12月までに全25巻を発刊する。買い逃しのないよう、書店店頭では全巻予約も募っている。

全巻予約をしていただいた方、全員への特典が、寄席文字の第一人者・橘左近(たちばな・さこん)師の書き下ろす「明治~平成 東都落語家師弟系図」だ。

幕末から明治前半に活躍し、『牡丹燈籠』や『真景累ケ淵』などの大作を創った三遊亭圓朝から、平成31年初時点での前座まで、東京の落語家の系譜を一望する系図である。

制作する橘左近師は、昭和9年生まれの84歳。落語好きが高じて信州から上京。寄席文字書家・橘右近の弟子となり、落語家の系譜の研究に打ち込んできた。

だから系図づくりは、師のライフワークといってもよいのだが、作業は難航を極めた。なにせ近年の落語ブームで、入門者が急増。どの一門に前座が何人在籍しているか、ひとりひとり確認しなくてはならない。

「もう、これが最後の仕事だよ」。そうボヤきつつ、師匠が昨年末にとりかかった作業は、およそ2か月かけてようやく完成。落語立川流と圓楽一門会を独立させ、3段組となった系図は、約60センチ四方。さっそく印刷所で、汚れやカスレを直す作業が進められている。3月中には印刷が終了し、4月上旬から順次、全巻予約者のもとに届けられる見込みだ。

この系図は、『落語 昭和の名人 極めつき72席』の全巻予約者だけのオリジナル。系譜研究に打ち込んできた左近師の集大成でもある。この機会にぜひ、手に入れていただきたい。

文/『サライ』編集部

『落語 昭和の名人 極めつき72席』詳細はこちら

 

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