安国寺恵瓊と宇喜多直家

A:冒頭に登場していた安国寺恵瓊は、安芸武田家を出自にするといわれる毛利家の外交僧です。安芸武田家は、鎌倉時代に武田信光が安芸守護職を得て入府していますので、もともとは甲斐武田家、若狭武田家、房総半島の武田家からなる「武田一門」の惣領家だったといわれています。
I:武田家は全国にネットワークがあってすごかったんですね。
A:銭を積まれて織田方に寝返った設定の宇喜多直家も登場しました。秀吉の中国攻略戦線の中で、宇喜多直家が織田方についたというのは大きな功績だったのです。そのため、子息の宇喜多秀家が秀吉死後まで厚遇されることになります。
I:前田利家(演・大東駿介)とまつ(演・菅井友香)の娘で秀吉・寧々夫妻の養女になっていた豪姫と結ばれることになります。宇喜多秀家と豪姫の実家前田家との「絆」は幕末まで続く「美談」ですね。
A:その縁のきっかけが描かれたことになります。歴史ってほんとうに深いですね。
I:さて、半兵衛が長浜に帰ったのは、黒田官兵衛の嫡男である松寿丸を殺すためでした。小一郎の「子」与一郎(演・高木波瑠)を巻き込んでのコミックパートが展開されました。
A:制作陣は、「これが令和の太閤記」という心意気だということです。秀吉200回忌にあわせて刊行され、200年以上経っても影響力のある『絵本太閤記』を凌駕することができるのでしょうか。
I:そこも注目ですね。

●編集者A:書籍編集者。かつて『完本 信長全史』(「ビジュアル版逆説の日本史」)を編集した際に、信長関連の史跡を徹底取材。本業では、11月10日刊行の『後世に伝えたい歴史と文化 鶴岡八幡宮宮司の鎌倉案内』を担当。
●ライターI:文科系ライター。月刊『サライ』等で執筆。猫が好き。愛知県出身なので『豊臣兄弟!』を楽しみにしている。神職資格を持っている。
構成/『サライ』歴史班 一乗谷かおり











