更年期になり「水分補給をしてもすぐに喉が渇く」「夜中に喉が渇いて目が覚める」などのお悩みを抱えていませんか? その喉の渇き、実は糖尿病のサインかもしれません。あんしん漢方所属の薬剤師の山形ゆかりさんに、喉の渇きと糖尿病の関係や予防のためのセルフケアをうかがいました。

喉が渇くのは糖尿病が原因?

糖尿病とは、血糖値を下げる働きがあるインスリンが十分に働かず、慢性的に血液中のブドウ糖が多くなる病気のことです。血糖値が高いと、腎臓で処理しきれなかった糖を排出するために尿量が増えて体が脱水状態になりやすくなり、喉の渇きを感じることがあります。

女性の場合、更年期にエストロゲンの分泌量が減少することでインスリンの働きが低下し、糖尿病になりやすくなります。

水分を摂ってもすぐに喉が渇く、尿の回数が増える、疲れやすい、体重が減るといった変化がある場合は早めに医療機関に相談しましょう。(※1)(※2)

糖尿病を防ぐためのセルフケア

糖尿病対策の基本は、食事と運動の習慣を見直すことです。今日から始めやすいセルフケアを3つ紹介します。

1.水分補給は無糖の水やお茶で行う

喉が渇くと冷たいジュースやスポーツドリンクを一気に飲みたくなることもあるでしょう。しかし、ジュースやスポーツドリンクは糖分を多く含んでおり、血糖値をさらに上げる原因になるため飲みすぎには注意が必要です。

普段の水分補給では、水や麦茶などの無糖の飲み物を少しずつこまめに飲むよう心がけましょう。外出時は小さめのボトルを持ち歩き、「喉が渇いてから飲む」のではなく、朝起きてすぐや通勤後、入浴前後などタイミングを決めて飲むと、習慣として続けやすくなります。

2.食物繊維を積極的に摂る

食物繊維には、血糖値の急激な上昇を抑える働きがあります。食事では、最初に野菜やきのこ、海藻、豆類などの食物繊維が豊富な食材を食べ、その後に肉や魚などの主菜や白米などの主食へ進むと、食後血糖値の上昇がゆるやかになりやすくなります。

食物繊維の摂取量を増やすために、玄米や大麦を白米に少し混ぜる、みそ汁にきのこやわかめを足すなど、がんばりすぎない工夫から始めてみましょう。

3.軽い運動を習慣にする

有酸素運動などの軽い運動を習慣にすると、インスリンの働きを高めて血糖コントロールを整えることにつながります。

まとまった時間がとれない日は、買い物で少し遠回りする、移動時には階段を使うなどのちょっとした運動でも効果的です。

有酸素運動に加えて、筋肉に負荷をかけるレジスタンス運動もおすすめです。腕立て伏せやスクワットなどを習慣にすると、筋肉量を維持して糖の代謝を助けることにつながります。無理せず続けられる運動を日々の生活に取り入れてみましょう。(※3)

糖尿病による喉の渇きにおすすめの漢方薬

糖尿病による喉の渇きには、漢方薬を活用するのもひとつの手です。漢方薬は直接血糖値を下げるものではありませんが、心と体のバランスを整えて糖尿病による不調に対応していきます。糖尿病による喉の渇きには、水分代謝を整えたり体にこもった熱を冷ましたりする作用のある漢方薬を選びましょう。

白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう):
体にこもった熱を冷まし、潤いを与えて口や喉の渇きを改善する漢方薬です。水を飲んでも渇きがおさまらず、体のほてりが強い方に向いています。

五苓散(ごれいさん):
全身の水分代謝を改善し、滞った水分の巡りを整える漢方薬です。喉が渇くのにむくみやすく、低気圧時の頭痛が気になる方に向いています。

ほかにも症状や体質によって合う漢方薬は異なります。漢方薬の服用を検討しているなら、漢方薬に詳しい医師や薬剤師に相談しましょう。

漢方薬の専門家に手軽に相談したいなら「あんしん漢方」のようなオンラインサービスの利用もおすすめです。スマホひとつで専門家に何度も相談できるため、漢方薬の知識がない場合でも利用しやすいでしょう。

●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=221432a9sera0309&utm_source=sarai&utm_medium=referral&utm_campaign=260530

体からのサインを見逃さず、無理なく血糖ケアを

喉の渇きは、空気の乾燥や暑さなどだけでなく、糖尿病のサインとしてあらわれることがあります。水を飲んでもすぐ渇くと感じるときは早めに医療機関を受診しましょう。さらに、セルフケアで食事や運動の習慣を見直して対策することも大切です。小さな習慣を積み重ねて糖尿病を予防しましょう。

<参考文献>
※1 国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター「糖尿病の症状ってなに? ~無自覚に進行させないために~」(https://www.ncgg.go.jp/hospital/navi/47.html
※2 橋本重厚「更年期と糖尿病」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/tonyobyo1958/47/12/47_12_902/_pdf/-char/en
※3 健康日本21アクション支援システム ~健康づくりサポートネット~「糖尿病を改善するための運動」(https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/exercise/s-05-005

この記事の監修者

あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり(やまがたゆかり)
薬剤師・薬膳アドバイザー・フェムケアサポーター。糖尿病病棟での経験から予防医学と食事の重要性を痛感し独立。エビデンスを軸に薬膳・発酵・フェムケアの視点でレシピ監修や執筆、講師活動を通じ「食から整える健康」を提唱。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」で薬剤師を務める。

●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=221432a9sera0307&utm_source=sarai&utm_medium=referral&utm_campaign=260516

 

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