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更年期の不調？つらい肌荒れで試してみたい桂枝茯苓丸加薏苡仁【薬剤師が教える漢方薬辞典】

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2025/3/12

ドラッグストアで陳列されていて、よく目にする漢方薬。
「苦いけど体によさそう」「葛根湯は知っているけど……」など、「そもそも漢方ってどんなもの？」と思っている方も多いのではないでしょうか。
そんな基本的な漢方に関する疑問や基礎知識を、漢方の専門家にわかりやすく解説してもらいます。

今回のテーマは、「桂枝茯苓丸加薏苡仁（けいしぶくりょうがんかよくいにん※）」です。
あんしん漢方（オンラインAI漢方）所属のヨガインストラクター、高橋かなこさんに教えてもらいました。

※桂枝茯苓丸加薏苡仁（けいしぶくりょうがんかよくいにん）の「よく」はくさかんむりに「意」です。

桂枝茯苓丸加薏苡仁はどんな方におすすめ？

漢方薬が目指すのは苦痛を和らげるための対症療法ではなく、根本的な解決です。
体質の改善に働きかけることのできる漢方薬は、「同じ症状を繰り返したくない」という思いに応えてくれますよ。
そのなかでも、桂枝茯苓丸加薏苡仁は、肌、月経不順、更年期の不調にお悩みの方におすすめです。
では、具体的にどんな不調に効果が期待できるのでしょうか？

肌トラブルにお悩みの方

血流をよくして肌に栄養を届けることで、水分代謝をよくして肌のターンオーバーを正常化します。
これにより、肌荒れ（シミ、ニキビ、湿疹、手足のあれなど）の改善が期待できるでしょう。

肩こりや頭重感が気になる方

血流をよくして血行不良に働きかけて、冷えや痛みを取り去ります。これにより、肩こりや頭重感、手足の冷えやのぼせなどの症状が緩和できるでしょう。

月経不順にお悩みの方

更年期は卵巣機能の低下により、女性ホルモンの分泌量も減少しやすいです。
月経不順はこのホルモン分泌量の影響も受けるので、更年期の月経不順は自然な現象ともいえます。
桂枝茯苓丸加薏苡仁は、滞った血の塊を取り去り下腹部の血行を促進することで、炎症や痛みを取り去ります。
これにより、月経不順や月経周期に伴って起こる不快な症状を改善する効果が期待できます。

桂枝茯苓丸加薏苡仁と併せて行いたいストレッチ

更年期の不調には、漢方薬に加えてストレッチを行うのもおすすめです。
とくに、更年期の月経不順には卵巣機能の低下だけでなく、自律神経の乱れも追い討ちをかけてきます。
そのため、ストレッチを行う際は自律神経を整えることにも焦点を当てることが大切です。

ポイントは腹式呼吸すること。
吸った息でおなかを膨らませ、吐く息でおなかをへこませます。
これにより、副交感神経を優位に働かせて体をリラックスモードに切り替えやすくし、自律神経を整える効果が期待できますよ。

(1)四つん這いになる。肩の真下に手首がくるようにし、床をしっかり押す。
(2)息を吐きながらお尻を天井へ高く突き上げる。
(3)息を吐く。

ポイントは頭頂からお尻まで一直線にすることです。
背中が丸まってしまう場合は、ひざを曲げましょう。
（ひざを伸ばすことよりも背中が丸まらないことを優先します。）
目線は足の指先に向け、もも裏の伸びを感じられるところで３呼吸キープします。
余裕がある場合はかかとを交互に上げて足踏みを行ってみましょう。