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愛らしい姿とユーモアあふれる言葉で世界中のファンを魅了するムーミンとそのなかまたち。フィンランドを代表する芸術家、トーベ・ヤンソン(1914-2001)が生み出した「ムーミン」シリーズは、小説、絵本、新聞連載コミック、アニメ、商品などさまざまなかたちで親しまれています。

フィンランドのタンペレ市にある「ムーミン美術館」は世界で唯一のムーミンの美術館で、約2000点もの作品を所蔵しています。同美術館から選りすぐりのムーミン小説の原画やスケッチなどが来日する展覧会が開かれています。(8月30日まで)

本展の見どころを、あべのハルカス美術館の学芸員、横山志野さんにうかがいました。

トーベ・ヤンソン《イースターカード原画》1950年代 グワッシュ、インク・紙 ムーミンキャラクターズ社蔵

「トーベ・ヤンソンが生み出したムーミンの物語は、1945年に第1話が発表されてから四半世紀をかけて9つの物語が紡ぎ出されました。お互いの自由や個性を尊重すること、家族への愛、友情がムーミン一家やなかまたちを通して大切に描き出され、75年たった今もなお世界中の人々を魅了し続けています。

トーベ・ヤンソン《「ムーミン谷の彗星」挿絵》1946年、1968年(改作)インク・紙 ムーミン美術館蔵

その文章に呼応するように描かれる挿絵の数々は、どれも魅力的です。トーベは、線の描き方や間隔(密度)を変えることで陰影やグラデーションを巧みに描き出し、絵の中に立体感だけでなく、そこに流れる空気までも表現しています。細かな線で描かれたものから力強いタッチが際立つ作品まで、トーベの手から生まれる美しい原画は、観る者をいつの間にか物語の世界へと誘います。

《スウェーデンの日刊紙「スヴェンスカ・ダーグブラーデット」広告》1957年 印刷 ムーミンキャラクターズ社蔵

ムーミンの人気が世界中に広がったのは1954年、当時世界最大の購読者数を誇っていたイギリスの夕刊紙『イヴニング・ニューズ』で連載漫画が始まったことによります。本の中から飛び出し、銀行の広告やポスター、さまざまなグッズとなり活躍の場を広げたムーミンたちの表情は、小説の挿絵とは違った魅力を覗かせます。

トーベが最後まで手元に残した貴重なコレクションも並ぶ展覧会。ムーミンの多彩なアートと奥深い物語の魅力を500点の展示品とともにお楽しみください」

ムーミン美術館から来日した選りすぐりの500点!! 会場でじっくりご鑑賞ください。

【開催要項】
ムーミン展 THE ART AND THE STORY
会期:2020年7月4日(土)~8月30日(日)
会場:あべのハルカス美術館
住所:大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16階
電話番号:06・4399・9050
美術館公式サイト: https://www.aham.jp
展覧会公式サイト:https://moomin-art.jp
開館時間:火~金曜日10時から20時まで、月・土・日曜日・祝日10時から18時まで(入館は閉館30分前まで)
休館日:7月6日・13日・20日の各月曜日

取材・文/池田充枝

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