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【ビジネスの極意】ホリエモンの宇宙事業に学ぶ、仕事のモチベーションの高め方

【ビジネスの極意】ホリエモンの宇宙事業に学ぶ、仕事のモチベーションの高め方

月に行く、と宣言して話題になったファッション通販サイトの社長がいるが、その方よりももっと以前から、宇宙事業に熱中している人物がいる。ホリエモンこと堀江貴文氏だ。その熱意はどこからくるのか。ホリエモンのモチベーションは仕事の参考になるのか。

リーダーシップとマネジメントに悩む、すべてのビジネスパーソンのためのノウハウサイト「識学式リーダーシップ塾」からモチベーションの持ち方を考察してみよう。

* * *

ホリエモンの宇宙モチベーションを自分の仕事に応用できないか

今の仕事にモチベーションを持てない――そのように悩んでいるビジネスパーソンは、ホリエモンのモチベーションを参考にしてみてはいかがでしょうか。

実業家の堀江貴文氏が宇宙事業に熱中しています。しかし堀江氏が参画している民間小型ロケット事業は、2017年に続き2018年6月にも失敗しました[1][2]。
しかも2回目の失敗は落下して爆発して炎上するという失態まで演じてしまいました。幸いけが人はいませんでしたが。

しかし堀江氏はロケットが爆発してすぐに「次の3号機に全力投球する」とコメントしました。
堀江氏のこの強固なモチベーションはどこからわいてくるのでしょうか。

もしビジネスパーソンがこのモチベーションを獲得できたら、仕事で大きな成果を上げられそうです。

ホリエモンはなぜ宇宙を目指すのか

堀江氏はインターステラテクノロジズ株式会社(本社・北海道大樹町、代表取締役・稲川貴大氏)というロケット開発企業に出資する形で、自分の宇宙への夢を果たそうとしています。

行かなくてもいいけど行けるなら行きたいから

堀江氏は自身のサイトで宇宙事業に取り組む動機について語っていて、それは「知らないことを知りたいという思い」です[3]。
誰もが心のなかに持っているフロンティア精神が自分を動かしている、とも話しています。

しかし堀江氏は、思考を読み解こうとする者を煙に巻こうとするかのように、「別に宇宙に行こうとは思っていない」とも述べます。
宇宙に行こうとしていない人が、ロケット事業に多額の資金を投じるのはなぜでしょうか。

堀江氏にとって宇宙は富士山山頂と同じで、行かなくてもいいけど、行けるなら一度くらいは行ってみたい場所なのだそうです。

モチベーションは無尽蔵にあるわけではない。消さないよう努力する必要もある

では堀江氏にとって宇宙事業は単なるお金持ちの道楽なのかというと、そのようなことはありません。堀江氏はロケット事業の資金では「ぎりぎりまでせめぎ合う」と言っています。若くて可能性のある宇宙エンジニアを支援する慈善活動をしているわけではないのです。
予定していたロケット打ち上げの延期を決めた2018年4月には、「私財を全部ぶち込んでも成功するまでやりきる」とまで話していました[4]。

強いモチベーションが堀江氏の根底にあることは間違いありません。しかしさすがの堀江氏でもモチベーションが無尽蔵なわけではありません。

2018年6月にロケットが爆発したとき、「モチベーションを保ちながら、次のことを考えている」とも言っているのです。
この言葉からは、体のどこかにモチベーションがあり、それを消さないように努めていることがわかります。

モチベーションについて聞かれたホリエモンの答えとは

堀江氏に悩みをぶつけるユーチューブの番組があり、そこに「モチベーションが高まらなくて困っている」という悩みが寄せられました。
堀江氏はそれに対し、「やりたいことがあって、やれそうな気がする。それがモチベーションになる」と答えました[5]。
「やりたいこと」と「やれそうと思える気持ち」は、堀江氏のモチベーション論のキーワードのようです。

「やれる」「やれない」とモチベーションの関係

このときの堀江氏は、質問者の意図や、質問者が抱える悩みを十分理解できないような様子でした。モチベーションの塊(かたまり)である堀江氏は、モチベーションがわかなくて困っている人の心理を理解できないのではないでしょうか。

堀江氏は「(自分は)何をやってもモチベーションがわいてくる」とも語っています。

世の中の仕事は、大体次の4つに分かれます。

A:やりたくて、やるべきことで、やれること
B:やりたくて、やるべきことだが、やれないこと
C:やりたくないけど、やらなければならないことで、やれること
D:やりたくないけど、やらなければならないことだが、やれないこと

堀江氏は、自分の仕事やミッションはAばかりだ、と言っているのです。

しかしモチベーションが小さいビジネスパーソンは、ほとんどの勤務時間をCに費やしているわけです。

堀江氏は、CとDを全面否定します。「やりたいことをやるしかないでしょ。だからみんな、やりたいことをやればいいのに」というのです[5]。

堀江氏は、やりたくないことはやらないのです。モチベーションが自然にわいてくるような、やりたいことしか手をつけないのです。

ここで、「堀江さんはやりたいことだけをすることができるだろうが、普通の人はやりたくないこともしなければならない」と思ってしまうと、堀江哲学をつかみ損ねてしまうかもしれません。
恐らく堀江氏は、やりたいことだけに専念するために、やりたいことをビジネス化したり収益化したりしているのでしょう。

堀江氏から学べることは、やりたいことがやれるかどうかを考えるのではなく、やりたいことをやるにはどうしたらいいのかを考えること、ではないでしょうか。

「嘘のモチベーション」を知ると本物のモチベーションが見えてくる

堀江氏のモチベーション論は、「本物のモチベーション」について語っていると思われます。「自分を突き動かすもの」「自己実現」「充実した人生を送る方法」など、自分の生き方を真剣に考えたときに、本物のモチベーションは必要不可欠な要素です。
しかしモチベーションには「嘘のモチベーション」があり、それを知ると、堀江氏が語っている本物のモチベーションの姿が浮き上がってくるかもしれません。

嘘のモチベーションの事例

A社の社長が営業力強化のため、コンサルタントを雇うことにしました。ところが営業部長のBさんはこれに猛反発しました。自分の仕事に不満があると言われたように感じたこともありましたが、それよりもBさんは、自分の部下たちが否定されたようで悔しかったのです。
Bさんは部下たちのことを「モチベーションが高い者たちばかり」と高く評価していました。

A社にやってきたコンサルタントはまず、B営業部長のヒアリングから始めました。B営業部長は開口一番、「営業成績が落ちているのは、スタッフのスキルなど内部の問題ではなく、経済状況や市況など外部の要因だと思います」と言いました。自分や部下たちにコンサルティングなど必要ない、と言っているわけです。

それに対しコンサルタントは、まずは営業スタッフ全員と面談させてほしいと言いました。コンサルタントを使うことは社長命令ですので、B営業部長も了承するしかありませんでした。

1カ月後、再びコンサルタントとB営業部長が面談しました。コンサルタントの報告に、B営業部長は衝撃を隠せませんでした。

コンサルタントは全営業スタッフに「売上を現行の2倍にするアイデアを考えてください」というレポートを課したのですが、そのほとんどが「無理」「実現不可能」といった内容で、なかには「売上2倍を考えるのは会社と管理職の仕事」と言い放った記述もありました。

B営業部長は、自分の部下たちはモチベーションが高いと信じていたのですが、レポートの内容からは仕事に前向きに取り組む姿勢が見つかりませんでした。
部下たちの元気で明るい性格を「モチベーションが高い」と誤って認識していたのです。
部下たちが持っていたものは「嘘のモチベーション」でした。

コンサルタントはB営業部長に、管理職は部下たちの「嘘のモチベーション」にだまされやすいことを伝えました。
コンサルタントはさらに、「スタッフたちの多くは悪気がなく、自分の嘘のモチベーションを本物のモチベーションと勘違いしている」ことも教えました。

そしてコンサルタントは、売上が低迷していても明るい職場環境を維持できていることはA社営業部の強みであると指摘しました。それは嫌味でも励ましでもなく、明るい気持ちのスタッフが多い会社はたて直しやすいのです。

ビジネスにおける本物のモチベーションとは、売上アップや成功や実績といった成果に向かっていなければなりません。
「やりたいこと」に「やるべきこと」をプラスしないと、そのモチベーションはビジネスでは使い物にならないのです。

本物のモチベーションに緻密な戦略をプラスする

堀江氏のモチベーションの見つけ方を参考にして、自分が心の底からやってみたい仕事が見つかったら、緻密な戦略を立てる必要があります。
まずはそのモチベーションが社会に貢献するのか、勤務先の会社の事業に合致するのか検証したほうがいいでしょう。モチベーションには「本物と嘘」だけでなく、「正しいと間違い」もあるからです。

モチベーションが正しいことを確認したら、ゴールから逆算して、いま着手すべきことを考えます。
例えば、年収1千万円を35歳までに達成したいというモチベーションがわいてきたら、社内で実際に年収1千万円を獲得している人を探し、その人が何をしているのか研究します。
その人と同じ実績を上げ、同じ役職にまで昇格すれば、会社は1千万円を支払ってくれるはずです。

ニューヨーク支店に異動したいというモチベーションも同じです。すぐにできることは、ニューヨーク勤務から本社に戻ってきた先輩社員にどのようなキャリアを積んだらいいのか聞くことです。
TOEICの目標点数やビジネススキル、社内で経験しておくべき業務、持っておいたほうがよい社内人脈など、事細かに把握しましょう。

堀江氏は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)に人脈を持っています。2018年5月、JAXAが主催した「小惑星探査機はやぶさ2」を応援するトークショーに出席しています[6][7]。

堀江氏はトークショーで、はやぶさ2のプロジェクトマネジャーの津田雄一氏に「ぜひ成功させてほしい。将来は『はやぶさ3号、4号』を僕たちのロケットで打ち上げたい」と呼びかけました。さらに「300億円で、はやぶさ2がつくれるのは奇跡。国はもっと予算をかけてほしい」と持論を展開しました。

一挙手一投足が世間の注目をホリエモンがJAXAを応援すれば、JAXAも恩に感じるでしょう。実際このトークショーはさまざまなメディアが取り上げました。

堀江氏のこうした言動からは、自分のモチベーションに真摯に向き合う姿がうかがえます。

まとめ~ホリエモンから学べることと学べないこと

繰り返しになりますが、堀江氏はモチベーションの塊です。そして正直な方です。やりたいことを実現するために労力を惜しまない努力家でもあります。

「モチベーションを高めたい」と考えている人は、堀江氏の生きざまに学ぶべきことは多いでしょう。

ただ堀江氏は過去に一度、ビジネスで犯罪をおかしています。粉飾決算で東京地検特捜部に起訴され、その後2011年に最高裁で実刑判決が確定し長野刑務所に収監されています。裁判所は堀江氏がファンド(投資事業組合)を脱法目的に使ったと認定しています[8]。

堀江氏の過去のモチベーションの一部には「正しくないモチベーション」もあったことも忘れてはならないでしょう。

【参照】
[1]初の民間ロケット打ち上げ失敗 発射直後に不具合 堀江貴文氏ら創業の宇宙ベンチャー(産経ニュース)
https://www.sankei.com/life/news/170730/lif1707300029-n1.html
[2]ホリエモンロケット、打ち上げ失敗し炎上。堀江氏「今までにない失敗モード」にじむ悔しさ(HUFFPOST)
https://www.huffingtonpost.jp/2018/06/29/ist-momo2_a_23471552/
[3]ホリエモンにとっての宇宙とは?「ロケットは作っているけど、別に宇宙に行こうとは思ってない」(HORIEMON.COM)
http://weblog.horiemon.com/100blog/44087/
[4]ホリエモンから見た、ロケット打ち上げ延期「毎回ギリギリまでせめぎ合います」(HORIEMON.COM)
http://weblog.horiemon.com/100blog/46617/
[5]ホリエモンのQ&A vol.138~モチベーションの上げ方!?~(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=4vC36RQbt2g
[6]堀江貴文、宇宙人の存在に持論「もうそこらへんにいるかもしれない」(ライブドアニュース)
http://news.livedoor.com/article/detail/14779111/
[7]はやぶさ2 津田雄一プロマネに堀江貴文さんがエール(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20180526/k00/00e/040/293000c
[8]「時代の寵児」、最高裁は門前払い 堀江被告の実刑確定へ(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2601S_W1A420C1CC0000/

* * *

いかがだっただろうか。ホリエモンのすべてを真似するわけにはいかないが、常にポジティブにエネルギッシュに自分を信じて行動するのがホリエモンのモチベーションだとすれば、大いに参考になるところがあるのではないだろうか。

引用:識学式リーダーシップ塾 https://leadership.shikigaku.jp/

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