素朴な味わいで「うんま!」(うまい!)と人気を集める五平餅や、日本三大山城に数えられる岩村城などがあり、魅力いっぱいの“東美濃”エリア。近隣では、鵜飼の見物も可。旅の楽しさに事欠きません。
昭和レトロの町「岩村」で、
しばしのタイムスリップ感に浸る
連続テレビ小説「半分、青い。」のロケ地となったのが、岐阜県の東に位置する「東美濃」と称されるエリア(以下「東美濃」)だ。なかでも恵那市・岩村は、昭和48年に生まれた主人公の実家があるふくろう商店街として登場する。
恵那駅からは明知鉄道で約30分。岩村駅から岩村城跡の登城口に向かって約1.3km続く道の両脇には、懐かしい昭和レトロの雰囲気を残す店があり、古い城下町の面影も漂う。昔ながらの日本家屋の商家や旧家が立ち並び、そのレトロな雰囲気を生かした造りのグルメの店も数多く見かける。
歴史に包まれた町を散策しながら、岩村を代表する郷土料理・五平餅や、日本に伝わった当時の製法を今も守り続ける元祖カステーラなど、地元ならではの味覚を堪能するのも楽しみだ。
日本三大山城として有名な
「岩村城跡」の巨大石垣に圧倒される
平安時代後期、文治元年(1185)築城の岩村城は、岡山県の備中松山城、奈良県の大和高取城とともに日本三大山城と呼ばれる。この城は江戸諸藩の府城の中でも日本一標高が高い海抜717mの場所に築かれた山城だ。
登城口には平成2年に復元された藩主邸の太鼓櫓などもあり、山城としての規模の大きさが体感できる。本丸までは徒歩約25分。曲がった石畳の道や階段を進むと、要所には門や櫓の跡が見受けられ、険しい地形を利用して築かれた山城ならではの魅力も堪能できる。
さらに城跡本丸付近には総延長1.7kmにも及ぶ壮大なスケールの石垣が集中して残る。戦国時代末期の面影を今に残す大小さまざまな石で積まれた野面積みを始め、時代で変わる石垣の変遷も大きな見所だ。
岩村城は戦国時代、織田軍と武田軍の攻防の拠点となり、信長の叔母で絶世の美女「おつやの方」が一時期に女城主として領民を守ったことでも広く知られる。店の軒先にかかる青い暖簾には、領民思いの女城主を偲んで各店のおかみさんの名前が入り、旅人への粋なおもてなしともなっている。
清流の国・岐阜の名物、
鵜飼の妙技と鮎を堪能する
東美濃エリアから西、県庁所在地である岐阜へ。ここの名物は「鵜飼」。織田信長が天下統一の本拠地を構えた金華山と、その山頂に位置する岐阜城を背景に、名水百選に選定されている清流・長良川で、ぎふ長良川鵜飼は行われている。
およそ1300年の歴史があり、この鵜飼を見せることをおもてなしの手法として最初に取り入れたのが信長で、「鵜匠」という地位を与えて鵜飼を保護したと伝えられている。鵜飼は鵜匠が鵜を操り魚を捕える漁法だが、長良川鵜飼は他の地域に比べて操る鵜の数が多いことから見応えも十分だ。
また長良川の6名の鵜匠は宮内庁の国家公務員で、正式な職名は宮内庁式部職鵜匠といい、代々世襲で親から子へと技が受け継がれている。この職に任命されているのは全国ではあと小瀬鵜飼の3名のみというから、観覧は貴重な体験だ。この長良川河畔の鵜飼観覧船事務所から南へ延びる通りは通称「川原町」と呼ばれ、昔ながらの日本家屋が続く情緒あふれる町並みだ。
通りには鮎が焼ける香ばしい匂いも漂う。信長も岐阜城で舌鼓を打ったであろう鮎の塩焼きをぜひ堪能してみよう。
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東海道新幹線で行く東美濃のツアー
【夏のお薦めツアー①】
湯っくり19時間滞在!
下呂温泉「水明館」と東美濃の情緒を訪ねて
江戸時代の儒学者・林羅山が西の有馬、東の草津と並ぶ天下三名泉の一つと称賛した下呂温泉 ◆野天風呂、展望大浴場、檜の大浴場があり、館内で湯巡りが楽しめる5つ星の宿「水明館」で湯っくり19時間滞在して、なめらかな泉質と、宿自慢の美味しい料理を堪能します ◆そのあとは、日本三大山城のひとつでもある岩村城跡と国指定史跡の山城、苗木城跡を訪ねます ◆中山道の宿場町、馬籠宿では風情ある家並みや石畳をお楽しみください ◆岩村城下町で使える「女城主の里いわむらおとく~ぽん」も付いています
●旅行内容:1泊2日 出発日:6月30日(土) 出発駅:東京・品川・新横浜駅 添乗員:同行あり 最少催行人数:25名 最少お申し込み人数:2名 利用列車:往路)東海道新幹線「こだま」号普通車指定席+特急「ワイドビューひだ」号普通車指定席、復路)特急「ワイドビューしなの」号普通車指定席利用+東海道新幹線「のぞみ」号普通車指定席 お申し込み締め切り日:16日前
おとなおひとりさまの旅行代金
3万9800円~4万5800円
【夏のお薦めツアー②】
観光列車ながら乗車と
岐阜の魅力再発見の旅2日間
JR九州の豪華列車「ななつぼし」を手掛けた水戸岡鋭治氏デザインの観光列車「ながら」で、郡上八幡から美濃太田までの約1時間の風光明媚な列車旅をお楽しみいただけます ◆夏の風物詩・長良川鵜飼を並走する船からご観覧いただけます(夕食弁当付き) ◆金華山ロープウェーで岐阜城へご案内します ◆300年以上の歴史を誇る渡し船・小紅の渡しから長良川の水面に移る美しさが評判の岐阜城をご覧いただけます ◆朝の連続テレビ小説「半分、青い。」の舞台としても話題の風情のある岩村城下町へもご案内します
●旅行内容:1泊2日 出発日:7月8日~9月23日(詳細は下記「shupo」サイトでお確かめください) 出発駅:東京駅・品川・新横浜・小田原駅 添乗員:同行あり 最少催行人数:25名 最少お申し込み人数:1名 宿泊先:ホテルコーヨー、または、岐阜キャッスルイン、または、アパホテル岐阜羽島駅前 利用列車:東海道新幹線こだま号普通車・指定席+観光列車ながら利用 お申し込み締め切り日:11日前
おとなおひとりさまの旅行代金
3万9900円~4万9900円
※各ツアーの詳細は下記のウェブサイトをご覧ください
↓↓↓
JR東海「Shupo」東美濃ページ
http://shupo.jr-central.co.jp/