高級種から大衆価格種まで国内で作られている主なメロンを紹介。メロンは網目のあり・なしで「ネット系」と「ノーネット系」に分かれ、さらに果肉の色により「青肉」「赤肉」「白肉」に分類される。青肉は香りが高く、赤肉は糖度が高いといわれるが、品種や産地により味は大きく変わってくる。

ネット系 メロンらしい網目の外見

夕張キング(赤肉)


北海道夕張市のみで生産されている、1961年に誕生した品種。甘みと柔らかな食感で「夕張メロン」の名を持つ人気の高級種。

アールスフェボリット(青肉)

1925年にイギリスから導入され広まった。「静岡クラウンメロン」「アローマメロン」など、青肉の高級メロンはこの系統。

ルピアレッド(赤肉)

アールスフェボリットなどの系統とアンデスの交配により1990年に発表。しっかりとした果肉の食感と甘い香りが楽しめる。

クインシー(赤肉)

1989年に横浜植木が開発。名前は女王の「クイーン」とカロテンが豊富で健康をイメージさせる「ヘルシー」を組み合わせた。

アンデス(青肉)

1977年に登場した、網目が入る大衆メロンの先駆け。マスクメロンに似た香りで人気の品種。品種名は「安心です」から。

レノン(赤肉)

病気に強い赤肉メロンとしてタキイ種苗が2005年に発表。糖度が高く果汁が豊富で肉厚。皮が薄いので可食部が多い。

イバラキング(青肉)

茨城県農業総合センターが10年以上をかけて育成、2010年に登録された茨城県のオリジナル品種。主に鉾田市で生産。

オトメ(青肉)

大島種苗店とタキイ種苗が2000年に開発。品種名は両社の頭文字から取った。すっきりした甘さと滑らかな口あたり。

肥後グリーン(青肉)

奈良県の松井農園が開発、1989年頃より熊本県で栽培が始まった。大玉でマスクメロン並みに甘く、濃厚な味わい。

タカミ(青肉)

1990年に園芸植物育種研究所により発表。甘みが強く、香りがよく、高貴な味がするので「貴味」と名付けられた。

アムス(青肉)

1974年に園芸植物育種研究所が発表。熟すと香りと甘みがほどよく、果汁もたっぷりある。特徴的な縦縞模様が入る。

ノーネット系 その源流はマクワウリ

マクワウリ

中国より伝来、弥生時代より食べられていた在来種。プリンスメロンが登場するまでは「庶民のメロン」として親しまれた。

プリンス(青肉)(赤肉)

坂田種苗(サカタのタネ)が1962年に開発。高級種のように甘みと芳香があり、手頃な価格で浸透。メロンの歴史を変えた。

キンショー(白肉)

マクワウリにスペイン系のメロンを交配させた品種で、スペインメロンが1968年に発表。サクっとした食感でさっぱりした甘み。

ホームラン(白肉)

1981年に品種登録された熊本県発祥のメロン。皮も果肉も白色で、完熟すると甘みが強くなり、その味は「ホームラン級」だという。

タイガー(青肉)

マクワウリの一種と西洋メロンを交配、タカヤマシードが2000年頃に発表。虎柄の入った小型メロンでさっぱりとした甘さ。

写真/藤田修平(イバラキング) 写真提供/JA夕張ギフトセンター

※『サライ』2026年7月号より

7月号特集は『ニッポンの原風景に出会う「離島」へ』

 

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