
月経の間隔が短くなったり長くなったりすると、「年齢のせいかな」と思いつつも不安になりますよね。そんな不安を抱えている方におすすめの漢方薬が「温経湯(うんけいとう)」です。温経湯は、月経不順や更年期障害など婦人科系のお悩みによく用いられる漢方薬です。
あんしん漢方所属の薬剤師の中田早苗さんに、温経湯の特徴や月経不順が気になるときに併せて行いたいセルフケアをうかがいました。
月経不順はなぜ起こる?

月経周期は、エストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンの変動によって成り立っています。40代以降は卵巣機能が少しずつ低下し、卵胞の数も年齢とともに減少します。
その結果、排卵が不規則になり、月経周期が短くなったり長く空いたりしやすくなるのです。
また、睡眠不足や強いストレス、冷えなどもホルモンバランスに影響します。
漢方医学において、月経不順は「血(けつ)」の量や巡りに異常が起こる「血虚(けっきょ)」や「瘀血(おけつ)」、ストレスなどによって「気(き)」の巡りに異常が起こる「気滞(きたい)」や「気逆(きぎゃく)」などが原因で起こると考えます。
温経湯はどんな人に向いているのか

月経不順に悩んでいるときにおすすめなのが「温経湯」です。
温経湯は麦門冬(ばくもんどう)、半夏(はんげ)、当帰(とうき)、甘草(かんぞう)、桂皮(けいひ)、芍薬(しゃくやく)、川芎(せんきゅう)、人参(にんじん)、牡丹皮(ぼたんぴ)、呉茱萸(ごしゅゆ)、生姜(しょうきょう)、阿膠(あきょう)といった12種類の生薬が含まれている漢方薬です。
「血」を補い、血虚を改善する働きがあり、月経不順や月経困難、更年期障害などの婦人科系の不調に悩んでいる人によく用いられます。ホルモンバランスを整える働きもあり、体全体のバランスを整えることで不調にアプローチします。
とくに、手足がほてり、唇が乾燥しやすい人に向いている漢方薬です。皮膚の乾燥や荒れなどにも用いられるため、月経不順とともに肌荒れにも悩んでいる方におすすめです。
温経湯と併せて行いたいセルフケア

月経不順対策は、漢方薬だけに頼るのではなく日々の生活習慣を見直すことも重要です。温経湯と併せて行いたいセルフケアを紹介します。
1.大豆イソフラボンを摂る
大豆イソフラボンは、体内で腸内細菌に代謝されることでエクオールになる栄養素です。エクオールはエストロゲンに似た働きがあります。
エクオールを増やすには、大豆イソフラボンを含む豆腐や納豆、味噌、豆乳などの大豆食品を日々の食事に自然に入れるのがおすすめです。朝食に納豆ごはんや豆腐入り味噌汁を加えたり、コーヒーのミルクを豆乳に替えたりして日々の食事に取り入れましょう。
2.ストレッチやヨガをする
ストレスがたまると「気」の巡りが悪くなり、自律神経の乱れにもつながります。ストレッチやヨガでゆっくりと体をほぐし、心身をリラックスさせましょう。
難しいポーズやきつい内容のストレッチを行う必要はありません。朝は肩甲骨をゆっくり回して胸を開き、夜は股関節や太もも裏、ふくらはぎなどを伸ばしてみましょう。
ポイントは呼吸を止めないことです。ゆっくりとした呼吸を続けることで体の緊張がゆるみやすくなります。痛みが出るほど伸ばさず、「気持ちいい」と感じる範囲で続けましょう。
3.体を冷えから守る
体を冷やさないことも重要です。冷房の効いた室内ではカーディガンや薄手の腹巻き、靴下などを使い、首やおなか、足首を冷やさないようにしましょう。
また、体の内側からの冷えにも注意が必要です。暑い季節は冷たい飲み物や氷入りの飲料が飲みたくなりますが、できるだけ常温や温かいお茶などの飲み物に替えることを意識しましょう。
副作用はある? 温経湯を安心して服用するために

漢方薬は穏やかな印象がありますが、医薬品である以上、副作用や飲み合わせの確認が必要です。温経湯では、胃腸が著しく虚弱な人が服用すると以下の副作用が出ることがあります。
・食欲不振
・胃部不快感
・悪心
・下痢
また、甘草を含むため、他の漢方薬や甘草含有製剤との併用で偽アルドステロン症やミオパチーのリスクに注意が必要です。
妊娠中の方や治療中の病気がある方、高血圧・心臓病・腎臓病を指摘された方は、服用前に医師や薬剤師に相談しましょう。
直接医療機関へ相談に行くのが難しい場合や、手軽に漢方薬を試してみたい場合は「あんしん漢方」のようなオンラインサービスの利用がおすすめです。スマホひとつでいつでも専門家に相談できるため、漢方薬に関する疑問を解消しながらセルフケアに取り入れられるでしょう。
内側から整えて毎日を健康に

温経湯は、月経不順や更年期に伴う不調などが気になる人の選択肢となる漢方薬です。ただし、体質や症状に合うか、飲み合わせに問題がないかを確認したうえで、服用中も副作用に注意しながら使うことが大切です。専門家の力も借りながら温経湯を活用し、健康的な毎日を目指しましょう。
<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師
中田 早苗(なかだ さなえ)
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=221432a9sera0310&utm_source=sarai&utm_medium=referral&utm_campaign=260606











