寒い冬を抜けて日ごと暖かくなる春は、旅行に出かけるよいシーズンです。山々の裾野に広がる新緑や、その緑に淡い彩りを添える花々などを車窓から眺めるのは楽しいもの。
関東から関西へ、関西から関東へと向かう時におすすめなのが、中間点となる名古屋での途中下車。実は、名古屋には魅力ある観光スポットが点在しているのです。
金のしゃちほこで有名な名古屋城だけではありません。瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が天照大神(あまてらすおおみかみ)から授けられたという三種の神器のひとつ、草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)を祀る熱田神宮も、名古屋の街中にあります。
そんな旅の起点となる名古屋駅のまさに真上に、4月17日にオープンするのが、「名古屋JRゲートタワーホテル」です。JRゲートタワーの18〜24階にあり、新幹線やJR在来線・名鉄・近鉄・地下鉄の各駅に直結、各線へのアクセスが便利な宿です。
なにしろ駅の真上ですから、客室から名古屋駅の改札口まで迷うこともありません。1階にはバスターミナルもあり、路線バスの乗り場へもすぐ。
例えば、関東圏から伊勢や京都へ行く際、このホテルに泊まって名古屋巡りを楽しむのも一案。時間の節約にもなるので、市内観光をしたり、「ひつまぶし」などの名古屋ご当地グルメも十分に堪能できます。桜の季節なら、鶴舞公園などでライトアップされた夜桜を楽しむこともできます。
■鉄道が間近に望める部屋も!快適に眠れる工夫がこらされた客室
さて、この「名古屋JRゲートタワーホテル」。客室は機能的なデザインに加え、快適な眠りのためにさまざまな工夫がこらされています。
たとえばベッドは、睡眠科学を取り入れた商品開発で知られ、多くの高級ホテルで導入されているシモンズ製。ピローソフト仕様で移動や観光で疲れた体を心地よく包み込んでくれます。
壁や窓は遮音性の高いものが採用されているので、名古屋駅の上ながらも部屋に入れば都会にいるのを忘れてしまうほど静か。加えて、調湿機能をもつ壁や天井に埋め込まれた微粒子イオン発生器がイオンを放出し、心地よい眠りをサポートしてくれます。
カーテンは、新幹線N700系を参考に、完全遮光ロールカーテンを採用。99.99%の遮光率で真っ暗な空間を作り出すので、疲れた時、昼間でも明るさを気にすることなく心地よく眠れます。
駅側の客室からはJR名古屋駅を発着するJR在来線はもちろん、滑るようにホームへ進入する新幹線の端正なフォルムも存分に眺めることができます。鉄道ファンばかりでなく、駅の真上というロケーションで不思議な感覚の眺望を楽しむのも、いい旅の思い出となるに違いありません。
■地産食材をふんだんに使ったレストランで朝食を
レストランの「THE GATEHOUSE」は、レストランの他、カフェやバー利用もできるラウンジやテラスなど全220席の大型オールデイダイニング。正統派フレンチをベースに贅沢な食材を取り入れ、素材の持ち味を生かしたメニューが味わえます。
なかなか予約が取れない東京・青山の人気フレンチ「L’AS(ラス)」のオーナーシェフ兼子大輔氏が監修しているということで、味は折り紙付き。
もし宿泊するなら、こんなレストランで朝食がいただける朝食つきのプランがおすすめ。名古屋コーチンを使った「卵サンド」や、名古屋の食材をふんだんに使用した和洋多彩なメニューを取り揃える朝食ブッフェが楽しめます。
こんなに名古屋駅から近いホテルができるなら、ぜひ途中下車して一泊したいもの。手軽に名古屋観光ができるばかりでなく、翌朝一番の列車で目的地に行くことができ、時間に余裕を持って観光することができます。
これから春の旅行を計画するなら、便利な名古屋駅上のホテルに宿泊して、目的地に行く途中で名古屋からの小旅行も楽しむというプランを組んでみるのも面白いでしょう。
【名古屋JRゲートタワーホテル】
■所在地/愛知県名古屋市中村区名駅1-1-3
■電話/052・566・2111
■客室数/350室(ダブル210室・ツイン140室)
■価格帯/1万2800円/室~(税込み、モデレートダブル1泊1名利用・宿泊のみ)
https://www.associa.com/ngh/
※開業は4月17日です。
取材・文/中木 純