ライフスタイルのトレンドが時代によって変化するように、シニアの暮らし方も、“マイホームに住み続ける”から“住み替える”スタイルへ変わろうとしている。

家族や友人と会食ができるプライベートダイニングで、とっておきの食事会を(グランクレール馬事公苑)。

快適で健康的なシニアライフを実現する「シニアレジデンス」への住み替えを考えるにあたり、気になる疑問と不安を解消しておきたい。なかでも毎日のことである食事は最大の関心事だろう。

栄養バランスだけでなくバラエティ豊かな献立に元気をもらう

365日3食提供があるところから、居室にキッチンを備えるところまでシニアレジデンスの食事環境はバラエティ豊か。施設レストランでは、食体験の豊かな居住者のニーズに応えるべく、管理栄養士がバランスの取れたメニューを作成している。複数の献立から1品を選べたり、一流シェフの豪華メニューを予約できたりと、施設ごとに工夫が凝らされる。居住者仲間とともに食べる食事の時間は交流の場となり、楽しさと満足感を感じることができる。「食事をひとりで摂るよりも、みんなで食べることで、健康に良い影響があるという研究成果も発表されています」と、高齢者住宅協会の永野浩子さんは話す。事前予約で居室に配膳してくれるサービスがあると、特別な日や体調不良時にも心強い。

Q:同じような食事で飽きてしまわないでしょうか?

A_入居者の嗜好の変化に対応するため、飽きずに食事を楽しめるさまざまな工夫が組み込まれています。そのひとつが自分で選べるセレクト食です。和食の朝食習慣のある人が毎朝パン食では苦痛ですよね。“みんな一緒 ”から“和と洋を選べる”“複数の献立から好きなメニューを選べる”という流れが生まれました。ただ、味には相性がありますので見学会での試食をおすすめします。

Q:スペシャル食とはどういうメニューでしょうか?

A_一流シェフの料理や有名料亭の料理など特別なメニューのことを指します。家族や友人が訪ねてきた際にオーダーして作ってもらうメニューをこう呼ぶ場合もあります。基本はオプション料金がかかりますが、食に変化をつけるため、季節のイベントとして通常料金で入居者に提供する施設もあります。

Q:治療食のリクエストにも対応してくれますか?

A_入居前の事前確認が必要ですが、健康長寿を目指す今、入居者に合わせて、治療食や介護食を提供する施設は増加傾向にあります。また、その日の体調によって味付けを薄口や濃口にするなどの配慮を行なう施設もあります。食事のタイプにより月額が変動することもあるので、今は普通食で大丈夫な方も、先々を見越して見学会でスタッフに確認するといいですね。

※この記事は『ハイクラス・シニアレジデンス案内 首都圏・関西版』より転載しました。 取材・文/安藤政弘

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