気になる慢性的な関節痛。「このまま付き合うしかないのかな」と感じていませんか?  痛みが続くと動くのがおっくうになり、筋力が落ちてさらに関節へ負担がかかる……、という悪循環に。
そんなとき、セルフケアの選択肢として知っておきたいのが、関節痛に用いられる漢方薬「薏苡仁湯(よくいにんとう)」です。

あんしん漢方所属の薬剤師の中田早苗さんに、薏苡仁湯の特徴や関節痛改善のために漢方薬と併せて行いたいセルフケアをうかがいました。

関節痛はなぜ起こる?

関節痛は、主に加齢や病気の影響により関節の軟骨がすり減ることで起こります。

加齢による関節痛の代表例のひとつが、ひざなどに起こる変形性関節症です。通常、関節の骨の表面にある軟骨がクッションになって動きを滑らかにしますが、負担が積み重なると軟骨が弾力を失ってすり減ります。これにより、関節の変形や炎症が起きやすくなり、痛みにつながるのです。

また、関節痛を引き起こす病気には、関節リウマチも挙げられます。関節リウマチは免疫機能の異常により関節内の滑膜が異常に増殖し、関節に炎症を起こす病気です。

変形性関節症や関節リウマチは男性よりも女性に多く見られ、慢性化しやすい傾向があります。慢性的な関節痛を改善するには、医師の指導も受けながら根気強くケアすることが大切です。

薏苡仁湯はどんな人に向いているのか

慢性的な関節痛におすすめなのが「薏苡仁湯」です。

薏苡仁湯は、関節痛や筋肉痛などに用いられる漢方薬で、体内の余分な水分の排出を促す薏苡仁(よくいにん)や白朮(びゃくじゅつ)のほか、痛みを和らげる芍薬(しゃくやく)、体を温める麻黄(まおう)や桂皮(けいひ)、筋肉の緊張をゆるめる甘草(かんぞう)、血流をよくする当帰(とうき)が含まれています。

これらの生薬の働きにより、単に痛みを抑えるというより、体内の水分バランスを整えて関節の冷えと腫れを取り除き、炎症を抑えて痛みを和らげることを目指します。関節痛が慢性化しており、貧血気味ではあるけれど体力が中等度以上ある人に向いている漢方薬です。

薏苡仁湯と併せて行いたいセルフケア

関節痛を改善するには、漢方薬を飲むだけではなく日々の過ごし方を工夫することも大切です。関節への負担を減らすために取り入れたいセルフケアを3つ紹介します。

1.関節を温める

冷えは血行不良を招き、筋肉のこわばりやすさにもつながります。ひざ掛けや肩掛け、レッグウォーマーなどを活用して関節を冷えから守り、血流を促進しましょう。

入浴で全身を温めるのも効果的です。ぬるめのお湯にゆっくりと浸かると、血行が促進されて筋肉の緊張をゆるめることにもつながります。

2.適度に運動する

ストレッチや無理のない範囲での運動などを適度に行うことも、関節痛対策につながります。座った状態で足上げをしたり、ウォーキングやプール歩行などの運動をしたりすると、関節を支える筋肉の維持が期待できます。

ただし、無理は禁物です。痛みが強いときは無理をせず休み、落ち着いているときにできる範囲で行いましょう。

3.歩き方・姿勢を見直す

歩き方や姿勢が悪いと関節に負担がかかりやすくなります。関節への負担を軽減するために、正しい姿勢を意識しましょう。

歩く際には目線を前へ向けて背筋を伸ばし、足はかかとから地面につけて歩くことを意識すると自然と姿勢の改善につながります。無理をして大股で歩くのではなく、自然な歩幅で歩くことも、関節の負担軽減に効果的です。

副作用はある? 安心して服用するために

漢方薬は自然由来の生薬でできているため西洋薬よりも副作用が少ないとされていますが、「薬」である以上、体質や症状に合わないと副作用は起こりえます。薏苡仁湯では主に以下のような副作用が出る可能性があります。

・発疹
・発赤
・かゆみ
・動悸
・発汗過多
・胃部不快感
・食欲不振

とくに、体力が著しく低下している人や汗をかきやすい人は副作用が強く出る可能性があります。

また、薏苡仁湯は甘草を含むため、血圧上昇や浮腫、脱力感などの副作用が出ることがあります。狭心症などの循環器系の疾患や高血圧、腎機能障害などの持病がある場合はとくに注意が必要です。

服用後に気になる変化があれば、早めに医師や薬剤師へ相談しましょう。

【専門家による体質チェックもできる「あんしん漢方」】
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ちょっとした工夫で毎日を健康的に

関節痛のケアは、特別なことより毎日できる小さな工夫の積み重ねが重要です。薏苡仁湯は関節痛や筋肉痛などに用いられる漢方薬であり、セルフケアと組み合わせることで症状の改善が期待できます。専門家に相談しながら漢方薬を活用し、軽やかに動ける毎日を目指しましょう。

<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師
中田 早苗(なかだ さなえ)
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=221432a9sera0296&utm_source=sarai&utm_medium=referral&utm_campaign=260228

 

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