写真はイメージです。

西日本の方が多い傾向に!
1位 山口県、2位 島根県、3位 和歌山県

株式会社ユーグレナ(https://euglena.jp)は、ユーグレナ・マイヘルス(https://myhealth.euglena.jp/)とジーンクエストの遺伝子解析サービス(https://myhealth.euglena.jp/products/gene_analysis/)のゲノムデータをもとにした「花粉症アレルギー性鼻炎になりやすい遺伝子タイプが多い都道府県(※1)ランキング」を公開しました。春の花粉シーズンは終了に近づいたものの、次は、シラカバやイネ科の花粉、夏から秋には草の花粉が多く飛びます。今は花粉症を発症していない方も、今後、発症を防ぐための対策にお役立てください。
(※1 出生地に関するアンケートから都道府県を出しています)

ユーグレナ・マイヘルスとジーンクエストの遺伝子解析サービスは、個人の遺伝子型を解析し、健康リスク・体質・祖先について350以上の項目に関して、どのような病気、体質の遺伝的傾向があるかの結果を提供するサービスです。遺伝子解析項目は定期的にアップデートしていて、2024年2月には、胃酸などが胃から逆流することで食道粘膜障害や胸やけ・呑酸を生じる疾患である「胃食道逆流症」の項目の新規追加を、同年3月には、「痛風」と「尿酸値」の2つの項目をより精度が高いものへと更新しました。なお、遺伝子解析サービスの検査を受けた後に追加・更新された項目の結果は、再度検査を受けることなく確認することができます。

ユーグレナ社では、ユーグレナ・マイヘルスとジーンクエストの遺伝子解析サービスの利用者の中から50,000人以上のゲノムデータを用いて、さまざまな遺伝子タイプに関する都道府県ランキングを発表してきました。今回は、今や、国民病といわれ社会問題として扱われるようになった「花粉症」に注目。スギやヒノキといった春の花粉シーズンは終了に近づいたものの、次はイネ科の花粉、夏から秋には草の花粉と、花粉症の症状を引き起こす植物は他にも存在し、ほぼ一年中、何らかの花粉が飛んでいることから、健康リスクの項目の1つ「花粉症アレルギー性鼻炎(SNP:rs2155219)」を解析しました。

花粉症アレルギー性鼻炎とは?

本来、体を守るために存在する免疫細胞が、花粉を異物と認識して排除するIgE抗体というタンパク質を作ります。IgE抗体と花粉が結合すると、免疫細胞からヒスタミンなどの化学物質が放出され、花粉を体外に排除しようと、くしゃみや鼻水といった諸症状が現れます。通常、花粉の飛散時期に一致して症状が出始め、花粉の量が増加するとともに症状が悪化し、その時期が過ぎると症状が突然消失します。春のスギやヒノキなどの樹木花粉、春から夏のカモガヤなどのイネ科の花粉、夏から秋のブタクサやヨモギなどの草の花粉が原因となります。

今や3人に1人以上が花粉症 2人に1人がアレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎には、一年を通して症状が出る『通年性アレルギー性鼻炎』と、特定の季節に症状が出る『季節性アレルギー性鼻炎』があり、花粉症は後者に該当します。しかし、近年では、通年性アレルギー性鼻炎と花粉症の両方の症状が出る人や、複数の花粉に対してアレルギー症状が出る人が増えてきています。

日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会有病率調査委員会が実施した「鼻アレルギーの全国疫学調査2019」(※2)によると、スギ花粉症単独の有病率は38.8%と3人に1人以上がスギの花粉症に悩んでいて、アレルギー性鼻炎全体の有病率は49.2%と2人に1人が何らかのアレルギー性鼻炎に悩んでいることが分かりました。
今は症状が出ていない人も、特に花粉の飛散がピークの時期にはマスクをするなど、原因物質となるものをなるべく体内に取り込まないような工夫を心がけましょう。

(※2 日本耳鼻咽喉科学会会報 2020年 123巻 6号 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka/123/6/123_485/_article/-char/ja/ )

遺伝子解析項目「花粉症アレルギー性鼻炎(SNP:rs2155219)」とは?

イギリスのインペリアル・カレッジ・ロンドンの研究グループにより、約1万人のヨーロッパ集団を対象に、花粉症アレルギー性鼻炎と関連する遺伝子型を探索する研究が実施されました。その結果、「SNP:rs2155219」という遺伝子型において「T」を持っているほど、花粉症アレルギー性鼻炎の患者に多い傾向があることが分かりました。また、この遺伝子は過去の研究にアトピー性皮膚炎とも関連があることが報告されています。(※3)

遺伝子解析項目「花粉症アレルギー性鼻炎(SNP:rs2155219)」には3つの遺伝子型があり、花粉症アレルギー性鼻炎の「リスクが高めのタイプ(遺伝子型:TT)」、「リスクが一般的なタイプ(遺伝子型:GT)」、「リスクが低めのタイプ(遺伝子型:GG)」に分けられます。

(※3 根拠とする文献は次の通りです。Ramasamy A et al. (2011). “A genome-wide meta-analysis of genetic variants associated with allergic rhinitis and grass sensitization and their interaction with birth order.” J Allergy Clin Immunol 128(5):996-1005.)

調査結果

今回の調査では、花粉症アレルギー性鼻炎の「リスクが高めのタイプ(遺伝子型:TT)」に該当する人の割合を都道府県(出生地)別に算出し、数値化しました。

上記の解析結果より、『花粉症アレルギー性鼻炎になりやすい遺伝子タイプ』の人の割合が相対的に高い都道府県は、1位 山口県、2位 島根県、3位 和歌山県、4位 富山県、5位 高知県、6位 岩手県、大分県、8位 広島県、長崎県、10位 愛知県となり、どちらかというと西日本の方が多いという傾向が分かりました。全都道府県ランキングは次の通りです。

遺伝子解析サービスでは遺伝的な傾向を表示しています。リスクが高くても必ず発症するわけではありませんし、リスクが低くても発症する可能性がないと断定するものではありません。また、新しい研究成果が報告された場合、結果が変わる可能性があります。

現在のアレルギー症状の検査については血液検査等による検査が可能なため、ご不安のある方は医療機関へご相談ください。

【調査概要】
調査方法:ゲノムデータの解析をもとに調査
調査対象:「ユーグレナ・マイヘルス 遺伝子解析サービス」、「ジーンクエストALL」の利用者
対象者数:ゲノムデータ:57,449人
調査時期:2024年3月
調査項目:ゲノムデータ「花粉症アレルギー性鼻炎(SNP:rs2155219)」を調査し、「リスクが高めのタイプ(遺伝子型:TT)」に該当する人の割合を都道府県ごとに算出

 

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