観音開きドアの初代クラウンから現行型クラウンまで15台が勢ぞろい
2月23日(土)・24日(日)の2日間、「横浜元町ショッピングストリート」(元町商店街)で開催された、歴代クラウン計15台が集結する「クラウンDay at Motomachi」に出かけてきました。
クラウンは、日本が世界に誇る高級車であり、フロントグリルにある“王冠マーク”を見れば、誰もが車名を思い浮かべるほど親しまれています。その歴史は長く、観音開きドアが特徴の初代クラウンが登場したのは1955年のこと。60年以上にわたってモデルチェンジを繰り返し、昨年フルモデルチェンジされた新型クラウンが15代目となります。
今回のイベント会場となった「横浜元町ショッピングストリート」の石畳スペースには、初代モデルから、今年発売された、15代目クラウンの神奈川トヨタ80周年特別仕様車まで、歴代のクラウン15台がずらりと並びました。
歴代クラウンの歴史を実車で楽しめるだけでも、とても貴重な展示でしたが、今回は特別に、開いたドアから、各時代の最高仕様というべき室内を見ることもできました。時代は違いますが、今見てもしっかりした上質な作りをモットーにしていたことがわかります。歴代クラウンの中には、実車を見る機会の少ないモデルも多く、ショッピングに訪れた人はもちろん、クラウンを見るために、遠方から足を運んだクルマファンも見られました。
幅広い世代の人が行き交う人気スポットだけに、「これ、うちのオヤジが誇らしげに乗っていたよ」、「我が家のクラウンは8代目だったんだね」など、思い出話に花を咲かせる方もいれば、現行車のスタイリッシュのデザインに目が釘付けになった若いカップルや、広く快適な室内をチェックする家族連れの姿も多く目につきました。
横浜開港以来約160年の歴史をもつ元町商店街
実は会場となった「横浜元町ショッピングストリート」も、その起源は横浜開港の1959年に遡り、現代まで約160年という長い歴史をもっています。ハマトラブームを生んだミハマ、キタムラ、フクゾーをはじめ、元町発祥のブランドも数多く、横浜近郊だけではなく、全国から人が訪れる横浜の名所としてもつとに有名です。時代とともに景観は変わりましたが、街を散策していると、今も街のあちらこちらで異国情緒を感じることができます。しかし、「横浜元町ショッピングストリート」を利用している方でも、歴史を知る人は少なく、「元町商店街って江戸時代からあるの」と驚く声がしきり。今回のイベントを通じて、クラウンと「横浜元町ショッピングストリート」に共通する長い歴史と、ブランドの深みを多くの方が実感されていたようです。
「クラウントークショー」では女優の釈由美子さんが試乗体験を披露
イベントでは神奈川県オールトヨタ販売店アンバサダーで女優の釈由美子さんと、モータージャーナリストの五味康隆さんによる、石畳スペースを使ったクラウントークショーも開催されました。当日の午前中、新型クラウンに試乗した釈さんの体験や、五味さんの独自目線によるわかりやすいクラウンの解説に、会場に集まった多くの方が聞き入りました。
「運転をしていてこんなに楽しいクルマは初めてです。ハンドルがふわっという感じに行きたいところに動き、揺れによるストレスもまったく感じませんでした。これなら長い時間運転していても疲れませんね。室内は広く余裕がありますが、車幅はほどほどなので街中の運転も快適。ずっと乗っていたい気分でした」と、釈さんは新型クラウンの百点満点のインプレッションを笑顔で披露。一方、少年時代、父親が運転する7代目クラウンで、よくドライブに出かけたという五味さんは筋金入りのクラウン通。ジャーナリストとなってからは、プロの視点で歴代クラウンの進化を細部まで検証されてきました。
「日本車の中でもクラウンほど語るところが多いクルマはありません。新型はスポーティセダンといえるほどスタイルがよく、デザイン、走りなど、今までとはスタンスが大きく変わりました。輸入車に乗っていた方も試乗をすると必ず“おっ”となるはずです」と、現行クラウンの魅力を語ってくれました。
アイドルユニット「NEEDS」のミニライブでイベントは最高潮!
ピンククラウンのオープンカーを記念撮影用に用意。初めて実車を見る人も多く、興味深げに車両を撮影する人の姿もあった。
クラウントークショーで観客を魅了した後は、アイドルユニット「NEEDS」のミニライブがスタート。 全3曲を披露しイベントを大いに盛り上げました。また当日は、ピンククラウンのオープンカーに乗っての記念撮影やスタンプラリーなど、家族で盛り上がれるイベントが盛りだくさん。
トヨタクラウンと「横浜元町ショッピングストリート」の素晴らしさを知る最高の機会となりました。
構成・文/ウルトラフォース