車中泊の装備が充実したキャンピングカーは、周りに気兼ねする必要がなく、自分のペースで旅が楽しめるといった特徴がある。レンタカーのサービスもあり、滞在に便利な拠点も増加中。まずは体験してほしい。


電話:090・6273・0138
交通:横浜横須賀道路・逗子ICから約5分
キャンピングカーは自動車文化が根付く欧米で、長距離を移動しながら休暇を楽しむ乗り物として発展した。近年は日本でも人気が高まっていて、全国のキャンピングカー製造業者やディーラーが加盟する日本RV協会が公表したデータによれば、キャンピングカーの保有台数は年間1万台のペースで増加傾向にあるのだとか。多様化するライフスタイルに合わせて車種も増えており、新車購入の際に選べるオプションの幅も広い。
どこにでも行ける自由な旅
自走式のキャンピングカーは、主にトラックやバンをベースに車中泊仕様のシェル(車室空間)を載せたり、内装をカスタマイズしている。上の写真の車両は、トラックにシェルを載せたキャブコンと呼ばれるタイプ。広い室内には複数の寝室やダイニング、キッチン、冷蔵庫、エアコン、シャワー室など、モデルによってあらゆる装備が付く。シェルを載せたキャブコンは屋根が高いこともあり大きく見えるが、多くは普通自動車免許で運転ができて、AT車がほとんど。1週間以上の旅にも対応する“動くホテル”として、利便性は高い。
キャンピングカーで旅に出る場合、気になるのが宿泊を行なう場所だ。路上はもちろん、高速道路のサービスエリアなどでの車中泊はNG。旅の途中で体を休めるなら、「RVパーク」を活用したい。これは日本RV協会が定めた条件を満たし、認定された車中泊専用スペースのこと。現在は全国で570か所を超える施設が登録されている。施設には24時間利用できるトイレや電源設備、ゴミ捨て場などがあり、快適で安心な「くるま旅」をサポートする。また、施設によってはインターネットで事前に予約ができるので、計画も立てやすい。
車両の購入に不安があるのなら、レンタルキャンピングカーを利用するのも手だ。実際に運転し、寝泊まりすることで間取りの好みや必要な装備の見極めなど、将来の購入に向けた参考になるし、なによりもキャンピングカーならではの利便性を実感できるのがいい。
子供やペットと出かけられて、交通機関が発達していない地域にも行きやすく、立ち寄った場所で見つけた食材を冷蔵庫に保管しながら、時間に追われることのない体験を――。「くるま旅」で自由な旅スタイルを叶えてみては?
TOPIC-1 快適で安心な「RVパーク」が便利!
RVパークは全国の道の駅やキャンプ場、宿泊・娯楽施設の駐車場などに設置され、その数は年々増えている。いずれも電気やトイレが利用できる。施設ならではのサービスもあり、近隣の絶景スポットや地産の名店などを調べて、「くるま旅」の拠点として活用したい。料金は1 泊3000円前後から。



「RV-Park.jp」で簡単予約

TOPIC-2 ビギナーにも優しいキャンピングカー
キャブコンタイプは広い室内空間にキッチンや寝室を配置。使い勝手に優れ、ビギナーでも戸惑うことがない。運転席の直上を覆うバンク部分はベッドや物置として使用可能。豊富なオプション装備のなかから選りすぐって理想の一台を!




TOPIC-3 まずはレンタルキャンピングカーで旅へ
日本RV協会では、レンタルで気軽に「くるま旅」を体験できる「JRVA RENTAL」を展開中。下のQRコードからサイトにアクセスすると、全国42 か所(2025年9月時点)の事業者から探すことができる。利用料は1日2万5000 円~3万円。

車両の予約は「JRVA RENTAL」で

提供/日本RV 協会 構成・文/櫻井 香 撮影/篠原晃一










