寒い日におすすめ！ 一杯で大満足の「具だくさんな汁物」レシピ２品

写真・文／矢崎海里

まだまだ寒い日が続いていて、温かい料理が欠かせませんね。
今回は寒い季節におすすめの、一杯で大満足の主役級汁物レシピをご紹介します。
汁物というとわき役やセットのイメージが強いですが、今回ご紹介するのは肉・魚などのたんぱく質と野菜が一緒に摂れる、具だくさんな汁物レシピです。
ほかにおかずをたくさん用意する必要もないので、忙しい毎日に取り入れたいメニューとなっています。

豆腐入り鶏団子の柚子胡椒スープ

【材料】（２人分）
鶏ひき肉　150g
絹豆腐　100g
おろし生姜　小さじ1/2
片栗粉　小さじ２
白菜　100g
もやし　100g
春雨　30g
水　400cc
★ポン酢しょうゆ　大さじ１と1/2
★柚子胡椒　小さじ1/2
白いりごま　適量
青ねぎ（小口切り）　適量

【作り方】
１．絹豆腐は水切りをしておく。白菜は食べやすい大きさの短冊切りにする。
２．ボウルに鶏ひき肉と絹豆腐、おろし生姜、片栗粉を入れて混ぜ合わせる。
３．鍋に分量の水を沸かし、沸騰したら弱中火にして、２をスプーンで食べやすい大きさにすくって落とす。白菜も加えて鶏団子が固まるまで煮る。

４．春雨を乾燥のまま加えて茹で、柔らかくなったらもやしを加える。

５．★の調味料で味を調え、火を止める。うつわに盛り付けて、白いりごま、青ねぎを散らして完成。

豆腐を混ぜることで軽い食感に仕上がる、鶏団子が主役のスープです。
鶏団子はふわふわ食感がポイントで、いくつでも食べられるので鍋の具材としてもおすすめです。
鶏団子にはおろし生姜を加え、スープは柚子胡椒風味でさっぱり食べられます。
ピリッとした辛さで体が芯から温まり、寒い日にぴったりの味付けになっています。
お好みで柚子胡椒の量を調節してください。
ほかに春雨や白菜、もやしを使用し、具だくさんで満足感もあります。

鶏団子は柔らかく崩れやすいので、スプーンでそっと鍋に落とし、しっかり火が通るまで触らないのが上手に作るポイントです。

エネルギー：234kcal
食塩相当量：1.5g

石狩汁

【材料】（２人分）
塩鮭（甘口）　小２きれ
じゃがいも　１個
人参　1/4本
キャベツ　２枚
長ねぎ　1/3本
だし汁　400cc
味噌　大さじ１
有塩バター　15g

【作り方】
１．塩鮭は水気をふき取り、食べやすい大きさに切り分ける。じゃがいもと人参は乱切りに、キャベツは一口大に、長ねぎは斜め切りにする。
２．鍋に分量のだし汁、じゃがいも、人参を加え、具材が柔らかくなるまでふたをして中火で煮る。
３．具材が柔らかくなったら塩鮭を加える。

４．塩鮭に火が通ったらキャベツ、長ねぎを加える。

５．具材がしんなりしたら味噌を溶き火を止める。うつわに盛り、バターを添えて完成。

石狩汁は、鮭の産地として有名な石狩地方を代表する料理です。
鮭とたっぷりの野菜を加えて味噌で味付けした漁師料理で、バターやいくらをのせて食べられています。
野菜や鮭のおいしさが溶けだした汁に、バターのコクがプラスされた、主役になる汁物です。
今回は簡単に作るレシピをご紹介しましたが、鮭の臭みが気になる場合は、酒を振って少し置いてから水気をふき取り、切り分けて調理するか、さっと湯通しして、表面の汚れを流水で流してから調理するのがおすすめです。

エネルギー：288kcal
食塩相当量：2.9g

＊　＊　＊

主役級スープは、スープジャーに入れてお弁当としてもおすすめです。
一緒におにぎりやパンをつければ、栄養バランスのとれたランチになりますよ。

文／矢崎海里（やざき・かいり）
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。