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旅行

豪華寝台列車「ザ・ガン号」で1420㎞の荒野を行くオーストラリア大陸縦断の旅【前編】ダーウィン→キャサリン [PR]

文・写真/櫻井 寛

豪華寝台列車「ザ・ガン号」で1420㎞の荒野を行くオーストリア大陸縦断の旅

今から90年前の1929年、南オーストラリアの州都アデレードから、大陸のほぼ中央に位置するアリススプリングスまで、全長およそ1500kmの鉄道が開通した。その時の一番列車の名は「アフガン・キャメル・トレイン」。砂漠地帯のオーストラリア中央部で、鉄道の建設工事に大活躍したのがアフガニスタンから輸入されたラクダであった。最大の功労者アフガン・ラクダに敬意を表して、この列車名が付けられたのだそうだ。

ザ・ガン号

それから75年後の2004年2月1日、残されていたダーウィンまでの線路がついに開通した。祝賀列車の名は「ザ・ガン」。長い歳月の間に列車名は短縮されたというわけだが、鉄道そのものは全長2979kmに延伸され、ついにオーストラリア大陸を南北に縦断する「大陸縦断鉄道」が開通したのである。

ザ・ガン号

今回はその新規開業区間のダーウィンからアリススプリングスまでの1420kmを、「ザ・ガン」の鉄道旅を楽しもうと思う。所要時間は23時間10分、車中1泊2日の旅である。

オーストラリア北部の、その名もノーザンテリトリーの州都ダーウィンは、熱帯植物生い茂る常夏の港町だった。日本では「北」という言葉は、寒さを連想させるものだが、オーストラリアは南半球、北へ行けば行くほど暑くなる。事実、ダーウィンは赤道にもほど近い熱帯地方の港湾都市。ちなみにダーウィンの名は、1838年、「ビーグル号」に乗って来航した『進化論』のC・ダーウィンに由来している。

さて、ダーウィン駅はどこだろう。きっと町の中心か、港の近くだろうと思っていたが、市街地の地図を見ても駅など見当たらない。ホテルのフロントに尋ねてみれば、町から20kmほど離れているという。どうしてそんな不便なところに?と、思ったが、私は忘れていた。この鉄道が2004年に開通したことを。それまで駅や線路のなかった町の中心部に鉄道が簡単に乗り入れられるわけがない。

駅まで20kmとは、何時にホテルを出ればいいのだろう? タクシー代は? などと気を揉んだが、それは杞憂に終わった。翌朝8時過ぎ、各ホテルにバスが迎えに来てくれるシステムなのだ。しかもその車内で列車のチェックインが完了し、駅など素通りし列車に直行。各号車の前で停車し、バスから直接「ザ・ガン」に乗車となった。

ホテルにバスが迎えに来てくれるシステムなのだ

長い! すこぶる長い! それが「ザ・ガン号」の第一印象だった。数えてみれば、先頭に立つディーゼル機関車も含め40両編成という超ロングトレインなのだ。

ザ・ガン号

カイゼル髭も凛々しい車掌長のジョスさんに全長を尋ねてみれば、胸を張ってこう言った。

「本日の全長は、948.7m!」

カイゼル髭の車掌長、ジョスさん

カイゼル髭の車掌長、ジョスさん

貨物列車では、アメリカのコンテナ列車が、全長1マイル(約1.6km)、カナダでは2kmと長いが、旅客列車で40両編成は間違いなく世界一であろう。ちなみに我らが新幹線「のぞみ号」も長いが、それでも16両編成で全長400mに過ぎないのだから。

10時ちょうど、「ザ・ガン号」は、長く尾を引く汽笛を鳴らすと、ダーウィン駅をスタートした。長距離列車に相応しい哀愁を帯びた汽笛の響きである。発車と同時に個室のドアがノックされ、「ウェルカムサー!」と、ホスピタリティ・アテンダントのミッシェル嬢がやってきた。個室内のエアコンやシャワーなどの使用法、さらに食事時間や、キャサリンでのツアーについて懇切丁寧に説明してくれた。まさにホスピタリティ・アテンダントである。

個室内のエアコンやシャワーなど

個室内のエアコンやシャワーなどの使用法

個室内のエアコンやシャワーなどの使用法

乗車して初めての食事は、クイーン・アデレードレストランにて「トップ・エンド・ランチ」。トップ・エンドとはオーストラリア北端に位置するダーウィンに因んだもの。本日のランチメニューは、まずスターターに、マカデミアナッツ・ロール。メインコースには、グリルした鯛にアスパラ、クスクス添え。ペッパー・チキンにビーンズサラダ、ヨーグルト・ドレッシング。そして、ベジタリアン・メニューのマッシュルームとヘーゼルナッツのタルトからのチョイスであった。

デザートのパッションフルーツ・ケーキに舌鼓を打つうちに列車は最初の停車駅キャサリンに到着となる。時計の針は13時40分。ここでは実に4時間40分も停車する。なんとも悠長な停車時間だが、実は13の渓谷からなるニトミルク国立公園のニトミルク(キャサリン)渓谷を観光するためだ。

停車駅キャサリン

ニトミルク(キャサリン)渓谷ツアーも上空から13渓谷を観賞するヘリツアー、自分で漕ぐカヌーツアー、乗ってるだけのボートクルーズなど6ツアーが用意されている。私が選んだのはボートクルーズ。3時間かけて13分の2の渓谷を巡る。その渓谷美も然る事ながら、突然クロコダイルが現れるは、カンガルーが飛び出すはで、オーストラリアならではのワイルドな途中下車を満喫した。

キャサリン

ボートクルーズ

カンガルー

文・写真/櫻井 寛

※今回の記事で紹介した豪華寝台列車「ザ・ガン号」の一部貸切ツアーが8月に催行されます。詳しくはこちらをご覧ください。

  ↓↓↓

●ザ・ガン号ツアーのお知らせ

 

【観光地紹介:ダーウィン】
・ダーウィンのサンセット

ダーウィンのサンセット

ダーウィンのサンセット

地元の人々は、“サンセットやマーケットが好きじゃないなら、ダーウィンを好きになれない”、というほど。”まずはサンセットクルーズで、ダーウィンのサンセットを体験してみよう。

・クロコザウルスコーブ

クロコザウルス・コープクロコザウルス・コープ
市内にあるクロコザウルスコーブでは、水中のケージに入って間近にワニを見ることができる。

・ミンディル・ビーチ・サンセット・マーケット

ミンディル・ビーチ・サンセット・マーケット

ミンディル・ビーチ・サンセット・マーケット

4月から10月の期間のみ、毎週木曜(17時~22時)と日曜(16時~21時)に開催されるダーウィンのミンディルビーチ・サンセット・マーケットは、熱帯の夜の雰囲気が味わえる人気スポット。南国特有の雰囲気が楽しめるナイトマーケットだ。

・カカドゥ国立公園

ウビアの夕景

イエローウォータークルーズで見ることができる野鳥

世界遺産に登録済みのカカドゥ国立公園(Kakadu National Park)。湿地やワイルドライフ、険しい渓谷には、アボリジナル・ロックアートが集中している。5,000に上るアボリジニ史跡がここで見つかり、シェルターや石器、回転砥石、ロック・アート、儀式用黄土も出土。本物のアウトバック・アドベンチャーを楽しみながら、先住民の文化に触れることができる場所だ。

※ダーウィンの観光地について詳しくはこちらをご覧ください。

  ↓↓↓

●ノーザンテリトリー政府観光局のHP

 

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