6月9日(火)はサライ7月号の発売日です。今回の雑誌の見どころについて早速ご紹介します!

大特集は日本の原風景に出会う「離島」へ

奄美大島から南へ約90km、徳之島(鹿児島県)の阿権地区で、かれこれ300年も根を張っているというガジュマル。隆起サンゴ礁による石灰質の地に育つ生命力に瞠目する。撮影/浜田太

日本民俗学の創始者で、晩年まで全国を歩き回った柳田国男は、離島を「日本文化の源流」と評しました。1万4000以上の島がある日本は、世界有数の多島海の国です。食や歴史、自然、生きもの……島嶼部ごとに独特の文化を守り、独自の生態系を営んでいます。離島を旅すれば、古代から今へと続くニッポンの真のかたちが見えてくる、という視点から、元日本島嶼学会会長の長嶋俊介さんほかの専門家が、「離島への旅」を案内します。

取り上げたのは、以下の島々です。

世界自然遺産の森に豊富な固有種が息づく「屋久島・奄美群島」(鹿児島県)では屋久島、奄美大島、徳之島。

受難の歴史を越え、人々の祈りがかたちとなった教会堂建築が島々に残る「五島列島」(長崎県)では久賀島、福江島、奈留島、頭ヶ島、中通島。

古代日本と大陸を結んだ海上交通の要衝「壱岐島・対馬島」(長崎県)。

寄り来る神が幸福を授ける祭りに祈りの姿が宿る「八重山諸島」(沖縄県)では石垣島と竹富島。

海と山に繋がる絶景温泉を堪能、地球の胎動を体感できる「伊豆諸島」(東京都)の伊豆大島と八丈島。

福江島(長崎県)の『いけす割烹 心誠』で供される五島近海の魚介料理。写真奥は朝に獲れた鮮度抜群の「キビナゴの刺身」(1200円)。中央は噛むほどに上品な旨味が口に広がる「イカソーメン」(1300円)。手前は「ハコフグのみそ焼き」(大きさにより2000〜3000円)。味噌の甘みが福江島産の焼酎とよく合う。撮影/松隈直樹

「瀬戸内『猫の島』紀行」として、佐柳島(香川県)、真鍋島(岡山県)へ離島で自適に暮らす猫たちを訪ねます。また作家の角田光代さんが、手つかずの自然が今も脈打つ西表島へ渡り、豊かな島の時間を過ごします。

瀬戸内の海を背景に、防波堤の切れ目を軽々と飛び越す佐柳島(香川県)の猫。次から次へと猫たちが飛び越えていく。島で暮らす猫たちの日常だ。撮影/奥田高文

特集/至福のメロン

「溝口農園」(静岡県掛川市)では最高級の温室メロンを徹底管理のもと通年出荷している。1本の苗に3つの果実を付けるが、そのなかで一番形のよい玉を選び、残りの2個は摘み取る。残ったひと玉は空中に吊るして育成する。撮影/齋藤明

昔も今も「高級フルーツ」のイメージを保ち続けるメロン。その果物はどこから来て、いつから日本人が口にするようになったのか。歴史と品種、産地などの知識を深めてこそ至福の芳香と上品な甘みを満喫できるとの視点から、多角的に解説します。

育種家の竹下大学さんが弥生時代にさかのぼる「日本人とメロン」の関わりについて解説するほか、日本で栽培されている主要品種を紹介、さらに旨いメロンを探して三大産地の茨城県鉾田市、静岡県掛川市、熊本県宇土市へ生産者を訪ね、魅惑の風味の秘密へと迫ります。

そのまま食べても美味しいメロンは、スイーツとの相性は抜群、さらに魅力が増すもの。メロンを使ったスイーツの評判店も紹介します。

明治維新とともに「果物食堂」を開店した老舗『千疋屋総本店 日本橋本店フルーツパーラー』の「マスクメロンパフェ」(4620円)。完熟メロンが芳しい香りを放つ。撮影/宮地工

サライ・インタビューは米村でんじろうさん(サイエンスプロデューサー・71歳)

ドラえもんのひみつ道具の名を借りた「空気砲」。段ボール箱の一面に丸い穴を開け、その中に線香の煙などを充填。箱の側面を叩たたくと渦輪(うずわ)が生まれる。流体力学の実験だ。撮影/宮地工

昭和30年、千葉県に生まれた米村でんじろうさんは、3年間の浪人生活のあと東京学芸大学に入学、同大学院理科教育専攻科修了。自由学園講師、都立高校教諭を経て、平成8年サイエンスプロデューサーとして独立しました。その前後、児童・生徒の注目を引く科学実験を続けてきた様子が、NHKの特集番組『おれは日本のガリレオだ!?』となって反響を呼び、バラエティ番組の科学実験コーナーでレギュラーになるなど引っ張りだこになります。

子どもの頃から「内気で人見知りだった」という米村さんは、実験や工作は大好きでも勉強には興味がなく学校も苦手、成績が悪かったと打ち明けます。あるとき「教える側は優秀である必要がない。そして人に教えることで、“自分が何をわかっていないか” ということも見えてくる」と気づいて教師になりますが、やがて自分は教師に向いていないと辞めてしまいます。

「無駄や失敗から、社会がひっくり返るような発見や発明が生まれる」と語る米村でんじろうさんに、挫折や失敗を繰り返した若い頃のことから、今も続けている科学実験の開発と苦心談、将来の目標まで伺いました。

サライプレミアム/上質な時間を彩るモノとコト

「受け継ぐ」をテーマに、上質な時間を彩るモノとコトを紹介する「サライPremium」。次世代に受け継ぐために商品を手に入れる、技術・製法を受け継ぐ、商品に込められた哲学を受け継ぐ――商品を所有して満足するのではなく、そこからはじまる物語を紡ぐ上質な世界観を展開します。

新連載「並木浩一の時計がたり」では、桐蔭横浜大学教授で時計ジャーナリストの並木浩一さんが、腕時計の文化財的な価値について解説しています。

パテック フィリップ「カラトラバ Ref.6196P」。手巻き、プラチナケース、ケース径38mm、ローズゴールドめっきオパーリン文字盤、アリゲーターストラップ、30m防水。847万円。

「進化する名品腕時計」では、世界最大の高級時計見本市「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ2026」から、名ブランド珠玉の新作腕時計をレポートします。

また25年4月号よりスタートしたファッション連載もバージョンアップ。「 “着る” は愉しい――組み合わせの妙」として、毎号1アイテムをピックアップして、いろいろな組み合わせを提案します。今号は「シャツは第二の肌」というタイトルのもと、シャツ×映画監督・小津安二郎の着こなしを紹介。また、素材と織り、柄と色合いなどさまざまな組み合わせを提案します。

読み応え満載!「サライ7月号」をお見逃しなく

 

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