1886年、自動車部品の製造からスタートした『ボッシュ』。現在は自動車機器や電動工具、家電など幅広く展開し、世界的な企業として知られる。とくに欧州では家電分野が有名で、1933年に発表した電気冷蔵庫がその始まりだ。1964年には食器洗い機を発表。いまでは食器洗い機のシェアで世界第1位(※1)を獲得しているが、人気の理由は60年間で培われたノウハウが製品づくりに活かされているからだろう。
※1:ユーロモニター調査 2022年販売実績に基づく。
手洗いよりも経済的
洗浄は庫内に設置されたセンサーが汚れを感知し、自動で水量、水温、すすぎ時間を調整。同時に給水量と洗浄水のバランスを計測し、最少の水量で洗い上げる(※2)。肝心の洗浄力も時間を経た汚れや乾いたご飯粒も難なく落とす実力を備えているという。高温で洗うことから衛生面も安心だ。
特筆すべきは電気を使用せず乾燥が行なえる独自の「ゼオライト・ドライ」。食器等へのダメージを軽減できるほか、熱気が室内に放出されることもなく、また動作音も気にならない。
洗浄水を循環させながら最小限の水を最大限に活用でき、1回の洗浄で使う水量は平均約10リットル(※2)。ちなみに家庭用の水道水だと、蛇口を全開にして5分間出し続けると水量は約60リットル(※3)になるというから、使うほどに環境負荷を軽減することができる。
※2:コースにより異なる。
※3:東京都水道局「くらしと水道」より抜粋。
可変パーツにより、小さい皿から大皿、ワイングラス、鍋などにも対応
60年間に培われたノウハウはバスケットにも表れ、さまざまな種類の食器を収納できるよう、考え抜かれた可変パーツが見事。庫内のバスケットは上段からワイヤートレイ、上段バスケット、下段バスケットの3段に分かれ、とくに上段バスケットは可変パーツを多く備えることで、食器の形状を問わず、最適な収納を可能にしている。
大型の調理器具や食器類もOK
ワイヤートレイ、上段バスケットを外し、庫内の奥にある3つの給水口の中央に「ベイキングトレイスプレーヘッド」を取り付ければ、大型の調理器具や皿を洗浄することができる。ベイキングトレイとはオーブン料理等で使用する金属製の大型のトレイのこと。
電気を使わない乾燥の秘密「ゼオライト」
湿気を吸着すると熱を発生する「ゼオライト」の特性を活かしたボッシュ独自の乾燥方式「ゼオライト・ドライ」。ゼオライトは庫内の底部に設置され、これが乾燥時に湿気を吸収。庫内を高温に保つことで、電気を使わない乾燥を可能にした。
ボッシュの歩み
1886年
ロバート・ボッシュがドイツのシュトゥットガルトに「精密機器と電気技術作業場」を開設。
1887年
マグネトー式点火装置を開発。1897年、世界で初めて自動車に搭載することに成功。自動車産業の隆盛とともに世界屈指の自動車部品のサプライヤーとなる。
1901年
最初の自社工場を建築。
1933年
最初の冷蔵庫を発売し、家電市場へ進出。
1952年
最初のフードプロセッサーを発売。
1961年
最初の全自動洗濯機を発売。
1964年
食器洗い機を発売。
1967年
シーメンスとの合弁会社として、ボッシュブランドの生活家電の製造と販売を行なうBSH Home Appliances(BSHホームアプライアンス)を設立。
1987年
幅45cm(スリムライン)の食器洗い機を開発。
2008年
ゼオライト乾燥方式を開発。
2015年
ボッシュがBSH社の株式をすべて取得し、100%ロバート・ボッシュGmbH出資のグループ会社となる。
2016年
ボッシュ家電製品・正規輸入代理店のG-Placeが日本で食器洗い機の発売を開始。
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問い合わせ先/G-Place
電話:03・3663・8745(9:00~17:00/土日祝日休み)
提供/企業名 G-Place