コロナ禍が長引く中、家庭での食品消費量が増えたことや、買い物のための人出を避けて食品宅配サービスを利用するようになった方も増えたのではないでしょうか。株式会社スパコロ(https://service.supcolo.jp/)が、全国20代~60代10,438名を対象に実施した「利用実態調査 食品宅配サービス編」の結果を発表しました。今回はその調査から女性の回答結果をピックアップしてご紹介いたします。
■女性の食品宅配サービス利用率、3位はOisix、2位はイオンネットスーパー、1位は?
現在利用されている食品宅配サービスの利用率では、3位は「Oisix」、2位は「イオンネットスーパー」、1位は「コープ」という結果に。1位の「コープ」は利用者のうち約10人に1人が利用していることがわかりました。その他には、「楽天西友ネットスーパー」「パルシステム」「イトーヨーカドーネットスーパー」などが続いています。
■食事の準備で最も困っていることは?
「普段の食事の準備について困っていることは?」という質問に対し、女性全体でみると「毎日のメニューを考えるのが大変」が最も高く45.4%。以降、「メニューがマンネリ化している」(38.7%)、「料理スキルを上げたい」(32.8%)が続いています。女性の半数近くが普段からメニューを考えるのに困っていることがうかがえる結果となりました。
セグメントごとで大きく差が開いた項目としては、「毎日のメニューを考えるのが大変」「メニューがマンネリ化している」「家族の食事の栄養バランスを考えるのが難しい」。これらの割合は、専業主婦、有職既婚女性において高く、有職未婚女性において低いことがわかりました。
■食品宅配サービス、利用しはじめたきっかけとメリットは?
これまでに食品宅配サービスを利用したことのある人に「食品宅配サービスを利用しはじめたきっかけ」について聞いたところ、女性における全体トップは「知人や家族からの紹介」で23.2%。女性の約5人に1人が紹介から利用を開始していることがわかりました。以降、「利用開始キャンペーンを知って」(17.8%)、「インターネット検索で」(16.3%)が続く結果となっています。また、「新型コロナウイルスの流行をうけて」も5.4%と、巣ごもりのための選択があることも明らかになっています。
セグメント別にみると、「妊娠・出産にあわせて」は、有職既婚女性で割合が高く、この層は妊娠・出産にあわせて買い物時間を効率化できる食品宅配サービスの利用を開始する傾向にあるようです。
これまでに食品宅配サービスを利用したことのある女性に「食品宅配サービスを利用してよかったこと」について聞いたところ、「無駄な買い物が減った」が最も高く40.4%。次いで、「買い物に行く時間・手間が省ける」(36.4%)、「調理の手間が省ける」(28.6%)が続く結果となりました。上位の項目から、時間や手間の削減にメリットが感じられていることがわかります。
セグメント別にみると、専業主婦において「買い物に行く時間・手間が省ける」「安心安全な食材が手に入る」、有職既婚女性において「料理時間が短縮になる」がやや高い傾向がみられます。
■今使っている食品宅配サービスと比較するサービス・お店が「ある」は約7割、「ない」は約3割
「買い物をしようと思ったときに、今利用している食品宅配サービスに代わる選択肢や、どちらを利用するか迷うサービス・お店はありますか?」いう質問に対して、「ある」と回答した人の合計は、女性の食品宅配サービス1年以内利用顧客のうち67.8%。これに対し「ほとんどない」と回答した人の割合は32.2%。1年以内利用顧客の約3割が他サービスと迷わず食品宅配サービスを利用していることがわかります。
また、「ある」と答えた人が比較しているサービスでは、1位は「スーパー」で66.2%。2位は「食品宅配サービス」(17.4%)、3位は「ドラッグストア」(8.5%)と続く結果となりました。目的やシーンに合わせて利用サービスを使い分けられているようです。
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食品宅配サービスの利用について調査した結果を、ご紹介しました。食事の準備でどのような困りごとを抱え、どのようなメリットを感じて食品宅配サービスを利用しているかが明らかとなりました。
外食の自粛モードは、もうしばらく続くことが想定されます。食品宅配サービスからの恩恵を強く感じられる今こそ、周囲の声を参考にしたり、キャンペーンを利用して、利便性を試してみてはいかがでしょうか。
【調査概要】スパコロ『利用実態調査 食品宅配サービス編』
調査方法:全国20~60歳を対象としたインターネットリサーチ
調査期間:2021年7月2日~7月4日
有効回答数:10,438名 ※人口構成に合わせたウェイトバック集計を実施