この秋で創刊35周年を迎える『サライ』は、記念プロジェクトとして、英国伝統のブランド『ザ・スコッチハウス』にコラボを打診。俳優の光石研さんに参加して頂き、『ザ・スコッチハウス』プレス担当の千葉岳之さんと『サライ』編集長の三浦一夫が集合。3者のアイディアから生まれるオリジナルアウターウェアの開発の様子を3回にわたってお伝えする。
第1回はこちら(https://serai.jp/item/1187488)
プロフィール
光石 研さん
俳優
1978年デビュー。映画・テレビドラマ・舞台・CMなど多彩に活躍。ファッションに目覚めたのは中学生で、アイビーとの出会いから。
千葉岳之さん
三陽商会 マーケティング・コミュニケーション部『ザ・スコッチハウス』プレス担当
『ザ・スコッチハウス』を担当して約6年。文豪が宿泊した宿や古くから続く旅館が好きで各地を巡っている。
三浦一夫
本誌編集長
2019年に『サライ』編集長就任。鉄道好き。海外の旅には紙の地図を持って行き、列車やバスの中で地図をなぞりながら車窓を楽しむ。
サライ×光石研×三陽商会がつくる『ザ・スコッチハウス』のオリジナル旅向けアウター開発project【第2回】
この秋創刊35周年を迎える『サライ』が英国の伝統ブランド『ザ・スコッチハウス』と手を結んで立ち上げた旅向けオリジナル・アウターウェア開発企画が進行中。
「1839年、ロンドンに創業。旅行や、休日に乗馬や釣りなどのカントリースポーツを楽しむ紳士のための服作りを始めました。今もそのコンセプトは変わりません」と語る『ザ・スコッチハウス』プレス担当の千葉岳之さんの要請で、開発メンバーに迎えたのが俳優の光石研(みついしけん)さん。現代のカントリージェントルマンの雰囲気を感じるというのがその理由だった。
「私自身、旅もお洒落も大好き。ぜひ開発に参加したい」とご快諾いただきプロジェクトがスタート。前回、ジャケットとベストを組み合わせたスリーウェイのデザインが決定するまでの様子を報告した。続いて今回は、『ザ・スコッチハウス』がアウターウェアを開発するときに必ず行なっている大切な工程を初公開。
前回決めたデザインが、服の形(トワル)に組み上がりました
「本番の生地で縫う前に、簡素な白い布で服の形に縫い上げた“トワル”と呼ばれる試作品を作り、全体のバランスや細部を念入りに確認するんです」と千葉さん。
「こんな手の込んだ工程を踏んでいるとは。驚きました」と一歩引いてトワル全体を眺める光石さん。
「イメージ通りの仕上がりです。中のベストの丸首が襟元からのぞく感じもいい。洒落っ気のある装いも楽しめそうです」
「ジャケットの着丈が短すぎないので、落ち着いた雰囲気も漂いますね」と三浦編集長。
続いて、千葉さんに促されてトワルに袖を通してみた光石さん。
「中にセーターを着ることを考えて、もう少しゆとりがあるといいのでは。右裾の大型の内ポケットですが、これだとスマホが中で踊ってしまいます。仕切りなどで二分割できますか? それと……」
妥協することなく改善されるオリジナル旅のアウターは、10月から全国の『ザ・スコッチハウス』店舗で発売の予定。お楽しみに!
コンセプトは「カントリージェントルマン」に向けた旅に最適なコート
開発POINT1 旅先のディナーにも対応できるジャケット兼コートに
開発POINT2 薄手ながら暖かさを保つ「ダウンファブリック」を採用
開発POINT3 三つボタンの上品フォルムながらポケット多めに
本企画は、前号、今号に続き11月号(10月9日発売)の全3回。完成したアウターは全国の『ザ・スコッチハウス』店舗で販売予定なので、是非お楽しみに。
第3回(11月号)では、いよいよ完成品をお披露目
●今回3人が着用しているのは、すべて『ザ・スコッチハウス』の今シーズンの商品です。
問い合わせ先/三陽商会カスタマーサポート 電話:0120・340・460