昨年の12月1日、フルハイビジョンより、約4倍のキメ細かい映像を家庭で楽しめる、新4K衛星放送がスタートした。本格4K時代到来で、家庭用テレビでは、フルハイビジョンタイプから4Kタイプへの買い替えが進んでいるが、パソコンでも、世界初の 新4K衛星放送チューナーや、ワイドな27型画面を搭載し、新4K衛星放送を視聴できるデスクトップパソコンFMV 「ESPRIMO FH-X/C3」が話題になっている。本体には、ハイレゾ対応の2.1chスピーカー、ダブル・パッシブラジエーター方式のサブウーファーといった本格オーディオシステムも一体型になっているので、美しい映像と上質な音楽を1台で楽しめるため、シニア世代にも人気が高い。
このFH-X/C3の進化した映像とサウンドを、映画、音楽を愛する“趣味人”でもある落語家の三遊亭小遊三師匠が体験した。
魅力あふれる高精細な新4K衛星放送が楽しめる
「これで4K衛星放送とハイレゾ音楽が楽しめるなんて、いい時代になったねえ」
FH-X/C3を前にニンマリするのが、「笑点」でおなじみの落語家、三遊亭小遊三師匠だ。
「子供の頃は映画が何よりの贅沢でね。学生時代は暇さえあれば新宿の映画館に通っていました」という師匠は大の映画好き。ジャズファンとしても知られ、落語家仲間と組んだディキシーランド・ジャズバンド「にゅうおいらんず」ではトランペットを担当している。
「実をいいますと、音楽や映画をじっくり楽しめる自分だけの書斎がずーっと欲しいと思っているんですよ。カミさんが一緒だと、あっちの見たいもの、聴きたいものが優先されちゃいますからね」(笑)
冒頭に師匠がニンマリしたのも、このパソコンを見て“これは書斎用にいいな”とピンときたからだ。実際にスイッチを入れ、画面に紀行ドキュメンタリーの4K映像が流れるとさらにテンションが上がり、食い入るように映像の世界に没頭した。
「4K映像をじっくり見たのは初めてだけど、きれいなものですね。フルハイビジョンのときは、写真や絵を見ているみたいで驚いたけれど、4Kっていうのは、家の窓から本物の風景を見ている感じだね。ほら、ここに人が映っているでしょ。この人なんか、声をかければこっちを振り向きそうなぐらいリアルでしょう。それに自然な色もいいですよ」
映像の素晴らしさと同時に興味を示したのが、4辺狭額縁の27型液晶ディスプレイだ。縁が細くすっきりしているので気にならず、映像に集中することができる。しかも高輝度・高色純度・広視野角だから、ゆったりと映画を楽しめる。さらに、録画機能や4K対応のブルーレイディスクも師匠を喜ばせた。
「機械が何台もあると使いこなすのが大変なんですよ。せっかく書斎ができても、“これ、どうやって録画するんだぁ”って、いちいちカミさんに聞きにいってたんじゃあ、元も子もないですからね」
使いやすさにもこだわり、立ち上がったり、手を後ろにのばしたりせず、ディスクの出し入れができる、前面に配置されたブルーレイディスクドライブにも「これはラクだよ」と感心しきり。
「いまは私が好きなジョン・ウエインの西部劇もリマスター版がブルーレイで出ているのでもう1度、これで見てみたいし、ミュージカルの『サウンド・オブ・ミュージック』なんかも色がきれいでしょうね」
ダイナミックなスピーカーで、上質なハイレゾサウンドを堪能する
新4K衛星放送に続いて、気になるスピーカーをチェック。ふだんはモダンジャズの父といわれるチャーリー・パーカーや、ディキシーランドジャズをよく聴かれるという師匠だが、今回はジャズの名盤、マイルス・デイビスの「カインド・オブ・ブルー」のハイレゾ版を視聴した。
「マイルスのトランペットの音色が鮮やかに表現されているし、繊細なビル・エヴァンスのピアノも心に染みてくる。ベースやドラムも体に心地よくズンズン響いてきますよ。パソコンがこんなダイナミックな音を鳴らしてくれるとは信じられないね」
師匠が驚くのも無理はない。このパソコンに搭載されているのは、オーディオメーカーであるパイオニアと共同で開発した高音質ハイレゾ対応2.1chスピーカー。高音質とホールで聴いているような臨場感を体感できる最新の優れものだ。パッシブラジエーター方式のサブウーファーも搭載しているので、ベースやドラムが体を包み込むような、豊かな低音表現を楽しむこともできる。
8月1日から10日まで、浅草演芸ホールで「にゅうおいらんず」の公演が予定されているが、「演奏する曲をこれで事前に聴けばやる気が出るね」と、やや興奮気味に語った。
「みんな久しぶりに演奏するんで、最初の3日間は練習。10日連続だと最後の3日間は全員疲れちゃって気力もなくなりますから、6日目、7日目に足を運んでいただけると一番いい演奏が聴けると思いますよ」(笑)
FH-X/C3は、自分だけの最高の時間を創りだす
現代の玉手箱
4K映像と高音質なハイレゾが特長のFH-X/C3だが、もちろんパソコンとしての実力にも秀でている。最新の第8世代インテル® Core™ i7+プロセッサーと、インテル® Optane™ メモリーを搭載。高速起動はもちろん、高画質動画の編集や、4Kテレビを見ながらインターネットをチェックするという負荷の多い使い方でも、サクサクと快適に動く。また、前面に利用頻度の高い端子を接続できるインターフェースがあったり、電源ボタンやHDMI入力切替、画面・音量調整などが直感的にできるボタンもついているので、使い勝手も申し分がない。
「パソコンにはそんなに詳しくはないけど、これならわかりやすいね。私もインターネットをしたり、メールぐらいはできるかな。書斎を作るまで待てないから、まずは寝室に置きたいね。これ自体が、映像と音楽に集中できる書斎みたいなものだから、わざわざ書斎を作ることもないかもしれないね」と、導入に乗り気な師匠。「趣味のゴルフや卓球のプレイを4Kカメラで撮影し、FH-X/C3の4K液晶でじっくり見て、駄目なところを直していけば、上達にも磨きがかかるかな」など、なんでもできる現代の玉手箱に夢は膨らんでいく。
「仕事が終わった後に、一杯やりながら好きな映画や音楽を思う存分楽しみたいですね。でも『笑点』は4Kじゃない方がいいですよ。あんまりきれいに映ると粗ばかり目立っちゃいますから」(笑)
【プロフィール】
三遊亭小遊三●1947年3月2日、山梨県出身。高校時代には卓球部のキャプテンを務め、東京オリンピック聖火ランナーにも選ばれる。明治大学在学中、三遊亭遊三に入門。1973年に小遊三となり二ツ目昇進。1983年に真打ちへ昇進。同年よりNTV系「笑点」にレギュラー出演。また、噺家バンド「にゅうおいらんず」を結成し、毎年8月上席に浅草演芸ホールで特別興行している。趣味の卓球でも、2004年横浜大会で50代の部ダブルス・ベスト16入り。
富士通 FMV「ESPRIMO FH-X/C3」
オープン価格(富士通 WEB MART にて販売中)
CPU/インテル® Core™ i7+8750H プロセッサー(HTテクノロジー対応)
OS/Windows 10 Home 64ビット版
メインメモリ(標準・最大)/標準8GB(4GB×2)・最大32GB※1
液晶ディスプレイ/27型ワイド
表示解像度/3840×2160ドット
HDD/約3TB+インテル® Optane™
メモリー 約16GB※2
ディスクドライブ/Ultra HD Blu-ray™& BDXL™対応Blu-ray Discドライブ(スーパーマルチドライブ機能対応)
テレビ機能/BS4K・110度CS4Kチューナー×1※3、ハイビジョン・テレビチューナー×2(地上デジタル・BSデジタル・110度CSデジタル放送/ダブル録画、AVCREC対応)
USB/USB3.1(Gen2)Type-A×2(背面×2)、USB3.0 Type-A×2(前面×2 (うち1ポートは電源オフUSB 充電機能付))
本体サイズ/幅616×奥行170×高さ442mm(本体最小傾斜時)、幅616×奥行170×高さ443mm(本体最大傾斜時)
※1 最大メモリ容量にする場合は、当社純正の増設メモリ(オプション)を実装する必要があります。また、搭載済メモリを取り外して実装する必要があります。
※2 インテル® Optane™ メモリーはデータの保存用には使用できません。
※3 新4K衛星放送の録画については、「DigitalTVbox」のソフトウェアアップデートで対応予定です。対応時期やアップデート方法については、富士通パソコン製品サイト(http://www.fmworld.net/fmv/)のお知らせでご案内いたします。HDR非対応。8K放送の受信機能は搭載されていません。
■FHの製品ページ 詳しくはこちらから。
■FHの販売ページ(富士通WEB MART)詳しくはこちらから。
■期間限定でFMV実感キャンペーン開催中。詳しくはこちらページから。
取材・文/安藤政弘 撮影/植野 淳 ヘアメイク/伊藤有香