国内では珍しい赤のスパークリングワインが登場し、話題を集めている。
香辛料などを使ったスパイシーな中華料理などと特に相性がいいという。日常的に楽しめる“赤の泡”の魅力とは。
酵母の泡
ベーリーA ルージュ
720ml、希望小売価格1700円(税別)
長年の醸造技術を生かし、キッコーマンによるワイン造りが始まったのは昭和37年(1962)。以来、マンズワインは半世紀以上にわたり、日本の風土を映したワイン造りを行なってきた。そのひとつ「酵母の泡」シリーズで今春、新たに発売されたのが赤のスパークリングワイン「酵母の泡 ベーリーA ルージュ」である。
山梨県産のマスカット・ベーリーAを使用した、国内では数少ない赤のスパークリングワインは「シャルマ方式」で醸造される。酵母とともに密閉タンクの中で二次発酵するため、泡がきめ細やかにワインに溶け込む。入手しやすい価格帯のスパークリングワインの多くは、人工的に炭酸ガスを注入したもの。だがこのシャルマ方式で造ると酵母由来の複雑な香り、なめらかな泡の感触を愉しめる。
肉のボリューム感、香味野菜とも好相性
辛口ながらほんのりとした葡萄由来の甘さもあり、それが後味の酸味とも調和する「酵母の泡 ベーリーA ルージュ」。このワインと好相性なのが、香辛料を使った中華料理。東京・御徒町『羊香味坊』でその組み合わせを実践した。
「中国の東北地方の料理をおもに提供しています。人々は羊や豚をよく食べますが、調味料としてスパイスを多用するのが特徴です」
北京の五つ星ホテル『西苑飯店』で20年働き、現在は同店の料理長を務める張子謙(56歳)さんは話す。
「ラム串五本セット」は羊肉のショルダーやランプを部位ごとに串で供する。クミンや胡麻、山椒や粉唐辛子といった香辛料を振りかけ、炭で焼き上げた一品だ。
そして「自家製羊肉の腸詰」は八角やクミンを羊肉に混ぜて蒸したもの。ワインのほのかな甘みが料理の辛さを抱き込み、かつスパイスの香りを一層引き立てる絶妙な組み合わせとなる。
ワインの香りがより膨らむ、香味野菜とともに食すのもまたいい。例えば、羊肉とパクチーの餡を入れた点心「羊香水餃(ヤンシャンシュイジャオ)」。マスカット・ベーリーA本来の赤い果実の香りにハーブ香が入り混じり、より複雑みが増す。生のパクチーを使った前菜とも絶妙に合う。
普通のコップに“赤い泡”を注ぎ、気取らずスパイシーな中華料理とともに味わう。そんな愉悦の時は家庭でも再現できそうだ。
和食にも合わせやすい、甲州の泡
酵母の泡 甲州
720ml、希望小売価格1700円(税別)
「酵母の泡」シリーズの人気定番商品。山梨県産の甲州ワインをシャルマ方式で発酵した白のスパークリングワイン。甲州特有の上品な香りと柔らかな酸味のバランスがいい。和食とも相性が良く、日々の食卓に無理なく寄り添う。
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