撮影/杉原賢紀 取材・文/前川亜紀
生命を維持するための人の体温調節、睡眠、排泄。これら全てに関わっているのが、栄養、水、そして酸素を利用して生み出す人間の生命エネルギーです。
大塚製薬はこの中でも、人が無意識に取り入れる“酸素”に着目したセルフコンディショニングフード『/zeroz(ゼロズ)』を発売します。いったいどのような商品なのでしょうか。先だって行われた発表会で伺った大塚製薬代表取締役社長・井上眞さんのお話と、高地に住む高地民族の食生活をヒントにしたという開発物語を紹介します。

ポカリスエットで水分、カロリーメイトで栄養、では酸素をサポートするには…?
健康志向の高まりと共に、不足しがちな栄養素をサプリメントや栄養補助食品で“補う”人は増え続けています。でも、体全体の元気を底上げするようなものはないのだろうか。その答えの一つが、大塚製薬が開発したセルフコンディショニングフード『/zeroz(ゼロズ)』だと言います。
登壇した大塚製薬代表取締役社長の井上眞さんは「これまで私たちは、『ポカリスエット』で効率的な水分補給を、『カロリーメイト』で栄養をサポートするという提案をしてまいりました。本日、紹介する新製品は、生命活動に欠かせない“酸素”の力に着目した製品です」と話します。

新製品の開発で着目したのは、植物の生存戦略。 植物は動くことができないため、紫外線や微生物、昆虫といった外部環境のストレスを受けつつも、生まれた場所で防御機能を高めながら、生き抜いています。
「植物は昆虫に狙われると、苦味や香りを生成し、微生物が侵入すれば抗菌作用を自ら作り出して身を守ってきました。植物と動物との共通点は、生きるために水、栄養、酸素が必要であること。これに気づいた時、人間も植物同様に、体の中にある力を活性化させていくことができるのではないかと考えたのです」(井上さん)

これが、新製品の研究開発の核となった、“アクティブインナーリソース”というコンセプト。この言葉を日本語にすると、“内なる力を活性化させる”という意味になります。
開発に踏み切る前、井上社長の背中を押したのは、「健康は遺伝子だけは決まらない」という大塚製薬の研究者の言葉でした。
「一卵性双生児はほぼ同じ遺伝子情報を持っていますが、過ごした環境や食習慣によって健康は大きく異なります。このことを“酸素”を軸として考えた時に、酸素がうすい標高2000m以上の高地に着目しました。世界には、高地に住みながら、優れた身体能力を発揮する人々がいます」(井上さん)
その後、世界中の高地民族が食べている、341種類もの食材を調査。そこに共通するものとして植物由来の成分・ケンフェロールを発見します。
13年の研究、注目したのは高地民族の食生活
続いて登壇した、大塚製薬ニュートラシューティカルズ事業部プロジェクトリーダー・浅見慎一さんは「酸素濃度が低い高地は、植物にとっても過酷です。植物はその環境に対応するために、ケンフェロールを生み出したのだと考えています」と話します。
大塚製薬が酸素に注目した背景には、年齢とともに酸素を利用する力が変化していくという事実がありました。
「20代と60代では体内にとりこみ、利用できる酸素の量に差があります。同じ平地にいても、20歳の方に比べ、60歳の方は常に富士山の頂上と同じ程度しか酸素を利用できていないと言われています。これは、年齢だけではなく、食事や睡眠などの生活習慣の影響も考えられています」(浅見さん)

高地民族が食べている食品に含まれるケンフェロールが、人が酸素を活かせるようになることが特定した後、有用性にまつわるさまざまな試験を実施。同時に、吸収効率を改善する独自の技術を開発しました。製品化のためには、大量のケンフェロールを確保しなければなりません。国内の素材を探し求めて、見つけたのは西洋わさびの葉でした。
「北海道では“山わさび”と呼ばれ、根を薬味として、葉を漬物などにして親しまれてきました。西洋わさびの葉から多くのケンフェロールが抽出できることがわかった8年前から、北海道帯広市にある農場『ダイヤモンド十勝』さんにご協力をいただき『/zeroz(ゼロズ)』の材料を栽培しています」


実際に『/zeroz(ゼロズ)』を食べてみたところ、シトラスの爽やかさと軽やかに抹茶が香ります。タブレットタイプで水なしで食べられる手軽さも魅力。1粒で1日の摂取目安量のケンフェロール(10mg)を摂取できます。
「酸素を活かす成分、ケンフェロールを含む『/zeroz(ゼロズ)』は、仕事や家事などアクティブに動きたいONのときも、しっかり休息したいOFFのときも、自分らしく健やかでいられるようサポートします」(浅見さん)
私たちは、これまで体の一部で起きていることに対し、部分的に対処することを重視してきました。しかし、人の健康は、体全体の健康があってこそ。これからは、あらゆる活動をサポートする『/zeroz(ゼロズ)』で、体の元気を底上げしていきたいものです。

●『/zeroz(ゼロズ)』の詳細はこちらから
取材・文/前川亜紀 1977年生まれ。大学在学中より女性誌の編集者として活動。建築、医療、街づくり、家族、子育て、キャリアなどのテーマで取材を続けている。











