一年に一度だけ「甘酒二段仕込み」で醸される淡口(うすくち)醤油
古来、醤油づくりで知られる兵庫県たつの市。淡口醤油の発祥の地であり、ヒガシマル醤油は400年以上もこの地で味を守り続けている。なかでも、年に一度の限定品「龍野乃刻(たつののとき)」は、地元・播磨(はりま)産の大豆と小麦、米、そして赤穂の塩と、揖保川(いぼがわ)の伏流水でつくられる。
原料の吟味のみならず、春に仕込み、秋に搾るという伝統的な醤油の製法に、特別な技術を加えて醸されることも、とっておきの醤油になる秘訣だ。その技術とは、甘酒を、もろみの熟成中と熟成後に加える二段仕込み製法。甘酒は淡口醤油に欠かせぬもので、通常は熟成後にのみ使うが、「龍野乃刻」は二回加えることで、まろやかな味わいと芳醇(ほうじゅん)な香りを生み出している。そんな「龍野乃刻」を本誌の三浦一夫編集長が刺身で試す。
「透き通った赤みがある醤油の美しさに驚きました。そして、味に透明感があるのに旨みが深く、刺身をこよなく引き立てます。出汁(だし)のような甘みもあり、ローストビーフなど肉にも合いそうです」
来年は辰年(たつどし)。“龍”をまとった特別な醤油を、自分のために、そして贈答にも利用したい。
ヒガシマル醤油「龍野乃刻(たつののとき)」
「龍野乃刻」は年に一度だけ醸造される、通信販売限定の逸品だ。1本(310ml)ずつ化粧箱に収められた「2本入」は1944円で贈答や手土産におすすめ。予約受付は9月30日まで。11月上旬からのお届けとなる。
●お問い合わせ/ヒガシマル醤油株式会社「通販係」
https://shop.higashimaru.co.jp
電話:0120•168•014